やっぱ夏はイイ！！もう年中夏でいい！とにかくソーダアイスはうまいし、ビールはガツンとくるし、そうめんツユにはシイタケが浮かんでるし、水風呂きもちいいし、空はでっかいし、夏はなにかと熱いのだ。決して暑くはない、熱いのだ。
甲子園では高校野球が熱かった。京都外大西が決勝戦まで勝ち進んでくれたので、連日昼間っからビールを飲んでしまった。扇風機の風を浴びながらアツアツの焼き餃子を傍らに瓶ビールを飲む、これぞ王道、断言したっていい。決勝戦だけは何としても甲子園まで足を運びたかったのだが、友人からの釣り堀に行こうとの甘い誘いに負けて、結局近所の釣り堀を選んでしまった。が、いざ釣り堀に到着しても決勝戦の行方が気になって仕方なく、釣りはほとんどせず管理人のおばあちゃんのいるボロ小屋の中でテレビ観戦した。しかしここは山の中なのでテレビの電波具合は悪く、ビリビリの砂嵐の中で右端にかろうじてボールカウントだけが見える状態だった。けどそんな事はお構いなしに俺と友人、おばあちゃん共に大声を張り上げて京都外大西を応援し、小屋の冷蔵庫のビールの栓はポンポンと勢いよく飛ぶのだった。京都は負けはしたが、いい試合だった。きっと・・・。
こんな調子で少しばかり飲みすぎの日々が続いてるので、今日からしばし酒抜きをしなけりゃならんな、と思っている。この歳でアル中はいやだからね。どの歳でもイヤだけどね。
うちの一家はビールがとにかく大好きなので、毎日よく冷えた瓶ビールがドン！と食卓の中央を陣取っている。これはたまらない。俺の目の前で親父が自分専用のタンブラーにトクトクトクと気持ちよくビールを注いでいる。そして茹でたての枝豆が湯気をあげ、その傍には塩ダラがウッフーンと横たわり、美白美人の色気を発しているではないか。そしてふと手元を見ると冷奴があり、その上でカツオブシがしっとりとこちらを見ている。その誘惑から逃れるように目線をそらし、サラダに手を出そうとすると、そこには生ハムがのってるではないか！酒飲みのツボをとらえるために産まれたようなその塩加減、ビールと合わせればさぞウマかろう・・・と生唾を飲み込んだその瞬間、絶妙なタイミングで親父の「カーッ！よう冷えとるわ！」の声が飛び、俺はうううっと低くうなりながら、ほどよく汗をかいたビール瓶に手を出すのだった。
そして酒を最高にウマくするのはやっぱりイイ音楽である。最近買ったレコードはどれもアタリで、それらを使っての音遊びが楽しくて仕方ない。しかしどうも高音部分が少しつぶれて聴こえるのは、針の寿命だろうか。そろそろ交換せねば。
クラブではORTOFONのNIGHTCLUB-Eを使うDJが多く、自分もよくそれを使うのだが、実はあの針の音はあまり好きではなく、SHUREのM44-7の音が好きだ。重みがあって少し丸っこい音が気持ちいいし、ダンパー部が柔らかいためレコードにも優しく、扱いも楽だし安価なのもいい。これからはクラブにもこの針を持ち込もうと思う。
いい音楽に囲まれて最高の夏を送れている。が、一つまだやり残した事がある。海釣りだ。やっぱり夏には海を拝まなくては不完全燃焼である。釣りをしている時はもちろん音楽などかけられないが、海は音で溢れてるから楽しい。波の音、泡のぷちぷち弾ける音、風の音、竿を振る音、道具箱を開ける音、仕掛けが着水したときの音…気持ちよすぎるんだよなぁ。
