奥様の実家、秋田県にやってきました。
冬の秋田は当然ながら、雪だらけ。
もちろんやります、かまくら造り!
雪がふんだんにある地方での、かまくら。
雪がふんだんにない地方の私ぼっくりが、帰省のたびに挑戦した「かまくら造りの極意」を披露します!
極めてはいない。
すでにお気付きでしょう。
「帰省のたびに挑戦したくらいじゃ、大したことないやん!」という点に。
その通り。
ただ、もちろん秋田県の両親のもとで作るわけで、ちょいちょいとアドバイスを受けながら作っているわけです。
だから、あながちテキトーな作り方ではないので、そこんところご安心を。
では…とにかく始めましょう!
ひとまず雪山をつくる。
ひとまず雪をあつめて山にしましょう。
そうしないと始まらない。
たくさん集めてもいいし、ほどほどでもいい。
せっかく北国でかまくらを作るなら、雪かきの必要なところから集めてきましょうね。
たとえばガレージから車道までの、車の通り道にある雪。
玄関まわりの、出入りするときにジャマになる雪。
屋根からすべり落ちてきた、家のぐるりに高く積み上がった雪。
こういう、雪かきの必要なところから雪をあつめると、喜ばれますね。
もちろん屋根からの雪崩や、雪で見えなくなっている側溝などには気をつけて!
かまくらを作る位置ですが、今後もし大きくしたくなった時にもスペースが確保でき、かつジャマにならないところにしましょう。
穴を掘る。
あつめた雪を山にしたら、そこそこに固めます。
あまり固めすぎると掘れないので、かるく周囲をスコップでぱんぱんと叩く程度に。
そして、ここ重要。
入り口の向きです。
出入りしやすい向きに掘ればいいのですが、もうひとつポイントは「大陸からの寒気を背にして」入り口の向きを決めること。
ロシアから寒気がくるとして、冬はだいたいその方向から風と雪が降るわけです。
もしそちらに入り口が開口していたら、中に雪が降り込みます。
放置していると、入り口がふさがります。
逆に入り口をロシアの反対側にしておくと、ずっと雪を背で受け止められ、降るごとにかまくらを大きくできます。
だからつまり入り口は、出入りしやすい向きを優先しつつ、ロシアなど大陸側の反対にするのがベストです。
壁にはかなり厚みを残しながら掘る。
入り口が決まったら、そこからスコップなどで掘り進めます。
注意点は、あまり掘りすぎて壁を薄くしないこと。
大きく深く掘りたい場合は、それだけの雪の量が必要です。
壁の外側にたくさん雪を盛り、厚みに余裕をもたせて掘りましょう。
そして掘った雪はもちろん、かまくらの外側にどんどん盛ります。
なぜそんなに厚みに余裕をもたせる必要があるのか。
それは、夜の低温を利用するために、夕方ごろ雪壁にかるく水をかけるからです。
水をかけて夜に凍らせる。
かまくらを拡大するには、それなりの強度が必要です。
そのために雪壁には厚みが必要で、かつ凍らせるのがベスト。
夜の低温を利用して凍らせるために、夕方ごろにかるく水をかけます。
もちろん溶けるほどかけてはいけません!
雪を締まらせる程度に、かるくシャッと全体にかけておきます。
ここで崩れてしまわないように、雪壁にそれなりの厚さを残しておく必要があったんでぇーっす。
朝は凍って締まったかまくらで、毎日こどもパーティーですよ。
かまくらの中でいくら騒がれても、外までぜんぜん響かないので良いのです。笑
作りはじめて2日目のかまくらで、このサイズになります。
子供6人が余裕で入れる。
ここで終えてもいいんですが、いやいや。
ふだん雪のない地域に住んでいる私たち、雪には貪欲ですよ。笑
もう日程のゆるす限り、毎日デカくしていきます!
積む→掘る→夜に凍らせる、のくりかえし。
さて、これを帰省の期間がゆるすかぎり、毎日くりかえします。
掘る→積む→凍らせる。 掘る→積む→凍らせる。 掘る…
当然ながら、くりかえすだけ大きくなります。
北国の1~2月なら、毎日雪が降ることも多いでしょう。
それなりに大きくなったら、積む作業はストップします。
もうあとは勝手に降り積もって大きくなってくれますから。
だんだん、掘るだけでよくなります。
春まで残る?
お正月の帰省で作ったかまくらが、毎年春の4月まで残ってくれています。
まあ、春に確認したわけじゃないんですが、奥様の両親が画像を送ってくれるんですね。
「まだ残ってるよ!」というのを。
だからどうだってんだ!という話ですが、うれしいですよね。
Google Earthとかに、そこだけ雪が残ってる映像が見られないかな?笑
いやほんと、だから何か起こるというわけではなく、なんか嬉しいよねって話です。
最長で5月まで残っていた年がありました。
いやはや恐るべし秋田の寒さ。
コロナで2年間は帰れなかったけども、帰省できた今年はもちろん挑戦しましたよ。
うーん…入り口の向きがチガーウ!!
これは…春には入り口が完全閉鎖になってるはず。笑
そんなこんなの、春まで残る巨大かまくら造り。
雪のたくさんある地域に行けるなら、ぜひ一度は挑戦してみてくださいね☆