貴醸酒、きじょうしゅ。
僕ぼっくりにとって貴醸酒は、とっておきの日に呑むお酒。
家庭菜園のスナップえんどうの大収穫祭をした日、それを肴に貴醸酒を呑むことにしました!
貴醸酒ってこんなお酒。
貴醸酒は、水を使わず代わりに清酒で仕込んだお酒。
熟成させずに瓶詰めされているので、自宅で熟成を待って飲むという楽しみ方もあります。
トロッとした口当たりと甘さ、濃厚でとても長ーい余韻を愉しめるお酒です。
良いお酒は、良い肴と!
庭の家庭菜園で育てているスナップえんどうが食べごろにまで育ったので、一家で大収穫祭!
それをアンチョビとおろしにんにくで炒めて、最高の肴ができました☆
軽く下茹でしたスナップえんどうを食べやすく切り、缶のアンチョビのオイルとともに炒め、すこしチューブのおろしにんにくを加えて、最後にブラックペッパーをぱらぱらして、できあがり!
ちょー簡単!!
ちょっとつまみ食いしてみると…うんまー!ぷりっぷり!
アンチョビの塩気がめっちゃ酒を誘うんちゃう!?
これは多分スナップえんどう一品だけでは足りないだろうと思い、アンチョビポテトも作っておくことに。
じゃがいも2コを皮むきし、サイコロ大に切ってラップして、レンジで2分。
下茹でする時間を待てないので(もう早く呑みたいので。笑)、レンジを使って時短クッキングです。
そしてフライパンに、先程と同じくアンチョビ缶のオイルをたらす。
そこにマヨネーズ大さじ1、おろしにんにくチューブ小さじ1、そしてアンチョビ5枚ほど。
これで炒めます。
いい音をたてながら、ガーリックの香ばしい薫りが広がります。たまらん!
そして、隠し味にレモスコ!これを数滴タラタラッとかけます。ここ重要ですよー!
あーもう、いい薫りすぎてクラクラしてきたわ…。
じゃがいもをレンチンしてるので、ジャッと炒めたらすぐ完成!カンタン!
もう待ちきれません!かんぱーい!
先ほどのスナップえんどう炒めと、アンチョビポテト。
いきますよ、はむっ。
うおぉぉー!
アンチョビの塩加減とガーリックの旨み香り、獲れたてスナップえんどうのプリップリ感、ホクホクじゃがいも!
僕は貴醸酒、オクサマと子供たちはゴハンのお供に。
子供たち、すんげー食べてる!!
ヤバイすぐ無くなる!!!笑
アンチョビって、ごはんのおかずにも酒の肴にも、なかなか使える最強食材ですね…。
気になる貴醸酒のお味は?
必死に自分の分を確保しながら、貴醸酒をクイッといく。
冷酒や燗ではなく、これは常温がより旨みを濃厚に感じられておすすめ。
ちょっとアンチョビで塩っけのある口内を、トロッとした口当たりの貴醸酒がゆっくりと塗り替えていく。
ふわぁーっとくる甘みと奥深い味わいが、どんどん口の中に広がっていって…
徐々に、徐々に。ふわーーーーーーーーーっと消えていく。
いや、なかなか消えない。
その長ーい余韻をじーんと目をつぶって味わいながら、さあ、次のアンチョビポテトを。
と思ったら、子供たちが僕の皿にまで進出してきているではないか!!
必死に手元のスナップえんどう及びポテトを死守しながら、次のひと口、次のひと口へと進んでいきます。
今日呑んでるのは、2018年仕込みのもの。
貴醸酒を呑むのは今日ので2本目なのですが、また最初に呑んだときの感動がよみがえってきました。
尋常じゃないんですよ、このとろみ感が。
ちょっと他に呑んだことのない、ねっとりとろりと舌に絡んでまとわりつく旨み。
自然と、ゆっくりゆっくりと呑み進めるスタイルになります。
でも、とても飲みやすい。
普段ほぼお酒を飲まない、飲んだとしても甘めの梅酒ソーダ割りくらいのオクサマにも一杯だけすすめたら、
「濃いけど甘めで飲みやすい!なんか良いお酒っていうのが分かる!」
と言ってましたよ。
新型コロナウイルスの影響で、ウチのうどん店も1ヵ月の営業自粛をしたことがあります。
その間に「このモヤッとした気持ちを、なにか良いお酒で穏やかにしたいな。」と思ったときに、このお酒しか浮かばなかった。
そんな、ちょっと特別で独特な旨みのお酒。
だからといって決してメッチャ高いわけではなく、でも安いわけでもなく。
僕のような小市民でもなんとか買える、ちょっと良い日に呑みたいお酒です。
とっておきの日に、貴醸酒。
新型コロナウイルスの影響はかなりのもので、休業してる間もやっぱり気が気じゃない日々でしたが、でも、濃厚に家族と過ごせた貴重な時間でした。
ずっと家に居ましたが、そんな中で家庭菜園の大収穫祭を一家でキャッキャと喜びながら行えて、なんか忙しい日々で忘れていた時間を感じられました。
これを読んでくださっているあなたも、もし特別な、良い日があったら。
そんな日のために貴醸酒を、ご自宅でじっくり熟成させながら待つのも楽しいですよ☆
八海山の貴醸酒、いいお酒です☆