唐千寿(からせんじゅ)なるものを知ったのは、10年前の築地場外市場。
なつかしい。笑
「からすみを買いたいなぁ」と思ってたんだけど、市場を巡ってるうちに、クジラの串揚げや寿司、海鮮丼などをたらふく食ってしまい、からすみの予算がなくなってしまった。
と、からすみコーナーの横にあったのが、この「唐千寿」だったのだ。
からすみは5000円以上してたけど、唐千寿は700円くらいだったので、これをいくつか買って築地をあとにしたのだった。
今お取り寄せできる唐千寿はこちら。
築地でたくさん見たのは、黒っぽいパッケージのやつですね。
唐千寿といっても、いくつかのメーカーから発売されているようです。
いろいろ食べてみましたが、味はおおよそ同じかなぁー。
ということで今からお見せする唐千寿とパッケージが違いますけど、まーあまり気にしなくて良いと思います。
パッケージのサイズからしてメール便で発送してくれるところが多く、送料が気にならないもの良いところ。
多めに注文したら送料無料になるショップもありますね。
からすみもどき「唐千寿」とは一体なに?
まずこの唐千寿のモデルになっている「からすみ」は、ボラの卵を塩漬けにしてから塩抜きし、冬の寒風にさらして発酵熟成させながら干したもの。
約2ヵ月もの間、手間暇かけて作られるからすみは、やっぱり高価です。
それに対して「唐千寿」は、そのからすみを模して作られたもの。
タラの卵にサメの卵をブレンドし、卵黄と調味料を混ぜ込んで練り上げて作られる。
熟成発酵によって濃厚な味わいになる「からすみ」に似せるための味付けをして仕上げるため、実際には熟成期間がかかっていない。
そのため、からすみの10分の1くらいの値段でできるのです。
唐千寿のお味は?本物のからすみと比較!
まずは、本物のからすみ。
家にないので、近所の居酒屋でいただくことに。
なんとこれ、この居酒屋さんの手作り。
血合いを丁寧に取り除いたボラの卵を、塩と酒で1週間ほど漬け込んでから塩抜きし、冬の寒風にさらし、気温によって干し場所をかえながら、2ヵ月半かけて熟成させたのだという。
めっちゃくちゃ濃厚で、ねっとり感とつぶつぶ感のバランスも最高、塩加減も抜群に決まっていて…メチャクチャうまい。
「うんうんうん」と頷きながら、からすみの味をインプット。笑
帰宅し、すぐに唐千寿を用意する。
からすみの余韻の残ってるうちに、実食比較したかったのだ。
切ってる最中に「なんか変やなー」と思ったら、薄皮を剥ぐのを忘れていた。笑
サラミみたいな感じで、唐千寿には薄皮があるのです。
むいむいしてから切りましょうね。
さー、完成!
からすみの余韻が口にまだあるうちに、唐千寿を食べます!
ぱくっ!うまいっ!!
味はかなりからすみに近くできている。
ちょっと余韻が「味付けしたものです!」という甘さがあるけど、気にしなければ気にならない程度。
よくできてるなぁー。
ちょっと違うな、と思ったのは、食感。
からすみは、ネットリのなかにわずかにツブツブを感じるような食感だけど、唐千寿は、ネットリのなかにザラッとした食感がある。
あの魚卵らしいツブツブ感はあまりない。一応、魚卵でできてるんだけどなぁ。
でもほんと、味はほんとによく寄せてあるなぁ!
ちょっと感心してしまった。
やっぱり、からすみと同じく日本酒でいただきましょうか。
やっぱり日本酒に合っちゃう。ようできてるわぁー。
酒で雰囲気出したら、ほんまにからすみの気分になってきます。
あえてからすみと細かく比較しなければ、これはこれで完全においしいおつまみですね。
うまいー印をあげます!
「からすみもどき」の名前が一番しっくりくる!
総じて「よくできてるなぁー!」が感想。
酔っぱらってたら分からないかも!?笑
ネタ的にもいいし、からすみ風味を普段使いできる価格で手にできるのもいい。
からすみの代用として、からすみパスタとかも美味しいかも?
なかなか手頃でおいしくて、良いおつまみです!