24ソルパラのエギングロッドを、エギングに使わないつもりで購入した。
「ライトゲーム~ミドルゲームロッドとして万能に使えるのでは?」と。
この竿の適合エギ1.5~3.5号というのは、ルアー重量4~20gあたりに換算できるだろうと思ったからだ。
シリーズのなかでも短めなSPE-782MLを、晩秋のルアー釣りに持ち出してみた。
SPE-782MLのスペック
2024年にリニューアルしたNEWソルパラシリーズ。
まずは、SPE-782MLの基本スペックから。
- 全長 7ft8in (234cm)
- 標準自重 96g
- 継数 2p
- Fuji Kガイド採用
- 適合エギ 1.5~3.5号
- ライン PE0.4~1.0号
- アクション RF(レギュラーファースト)
- 竿袋付き
粘りのある中弾性カーボンをメインクロスに採用し、キャスト性能・ルアー操作性能に優れた扱いやすいブランク設計。
富士工業製Kガイドフレームを採用し、ガイドへの糸がらみを大幅に軽減。
ブランクのアクションに合わせ操作性と強度を重視した、メジャークラフトオリジナルのセッティング。
782MLは近距離に潜むアオリイカを狙うエギングに最適なモデルで、操作重視のショートレングス。
…というのが公式からの説明。
そして見た目はこんな感じ。
派手な装飾なく、黒くてシンプル。
グリップ部。
リールシートからグリップエンドまで、多くの人のちょうどヒジまでの長さくらいで扱いやすいはず。
そして富士工業製Kガイド。
竿先側のガイドはかなり小さく、最近多いPEライン専用設計っぽい。
さて。
ココから先が、僕ぼっくりの実釣レビューである。
晩秋の太平洋で実釣!
11月の三重の海にやってきた。
さあライトゲームやっていくぞ。
リールは23レガリスLT2500D、ラインはPE0.6号にリーダー8lb。
7g~18gのメタルジグで、テンポよく探っていく。
と、1発目から鋭いアタリ、ヒット!
エソ君やね…おはようございます。
その後はしばしカマスタイムが続く。
いい引きだ。
ロッドも気持ちよくしなり、ティップからベリーまで綺麗な曲線を描いている。
デカめカマスのボイルを存分に楽しんだあとは…
きれいなチャリコ(マダイの幼魚)。
これくらいの小型魚でも、そこそこ引きを楽しめるパワー設定だなぁ。
小型魚でも竿がよくしなるので「これはデカいんじゃ…!?」と思っても、揚がってきた魚の小ささにすこしガッカリもする。笑
メッキ(ロウニンアジの幼魚)なんてよく引く魚だから、なんか小型青物でもかかったかと思ったもんね。
朝マヅメがおわり、日中は7gジグヘッドとシャッドテールワームでボトムワインド。
すると…
40cmちょいのシオ(カンパチの幼魚)!
格闘すること5分超…
小型とはいえさすがに青物だけあって、走る走る…
エギングロッドはぶち曲がりでしたが、バットパワーにはまだ余裕を残している感があり、このときは何とも頼もしく思えました。
このパワー設定だと、カサゴやアコウ(キジハタ)・オオモンハタなどのハタ類から、堤防でのヒラメ・コチ、チヌ(クロダイ)、小~中型マダイ、セイゴクラスのシーバス、小型青物、そしてもちろんアオリイカなどがターゲットとして最適そう。
ちなみにアジもふつうに釣れたので、アジング・メバリングもできなくは無いなと。
なるほどなぁ、つまりライトゲームからミドルゲームまでをちょうどカバーできるパワー設定だわ。
エギングロッドでライト~ミドルゲーム、なかなかに最適です!
操作感や感度は?
このSPE-782ML、10gくらいのルアーがいちばんキレイにキャストできる設定だった。
適合エギ1.5~3.5号とあるので、2.5号を中心にパワー設定されてる感じやね。
軽いほうでいうと5gからが投げやすく、3.5g以下はPE0.4号くらいに落とさないとラインの抵抗で飛距離が出ない。
ただそうなると、ミドルゲーム的なちょっと大きめの魚への対応がしんどくなってくる。
バランス的には、軽いルアーは5gくらいからだなと思う。
一方、重い方は20gまできちんとキャストできる。
28gまで試したけど、投げられるよ(メーカー推奨外の重量なので自己責任!)。
10gくらいはガムシャラに竿をブンブン振っても平気で、15gより重いものはティップ→ベリー→バットと重みが乗っていくのを感じながらロッド全体のしなりで投げる感じ。
18gくらいからはPE0.8号でも抵抗を気にせず投げられた。
公表スペックの1.0号になると、リーダーとの結びコブがキレイじゃないとガイド抜けが心配になりそう。
いろんな重さのルアーを投げてみて、
中心となるルアー重量は10g、
適合範囲は4g~20gで間違いないなと感じた。
PEラインは0.6~0.8号が適正かと思う。
僕ぼっくりは短めの竿が好みで、振り抜き感のよさや扱いやすさが気に入っている。
長さに関しては、慣れや好みでいいと思う。
感度については中の上といったところ。
エントリークラスのロッドなので、このコスパでは十分といえる。
チニングもできる感度で、底質を感じつつ根掛かりを回避しながらのズル引きも可能。
ただミドルクラスの竿の感度を知っていたら、さすがに差があるので物足りなさを感じてしまうと思う。
自重96gのロッドにしては持ち重り感もあるし「軽快!」とはいえない。
だけど実勢価格1万円を切るロッドのなかでは、かなり良いほうではないかと。
全体の性能バランスとコスパはすばらしい!
このロッドいいね!!
海のルアー釣りを初めるのに「ソルパラ」はメッチャいい選択だと思う。
ここがダメ!という部分がなく、全体の性能バランスがとても良い。
こういう手頃な価格のロッドは、臆せずガシガシ攻めて使えるのも良いところ。
いざ高めのロッドを買ったときも、ちゃんとサブロッドとして十分機能するしね。
実際に使ってみて、ライトゲーム~ミドルゲームに最適なパワー設定だなと確認できた。
これは万能竿として使えるわ、めっちゃ気に入りました!
メインにもサブにもなれる、コスパ最高のロッドですね☆