2020年2回目のキャンプは、またまた琵琶湖岸で。
気心知れた友達、エノチとチャンヤマと僕の3人で行ってきた。
僕ぼっくりの仕事終了16時にあわせて集合出発!という余裕のないスケジュールで、道中で食材や薪の用意をしながらキャンプ地に着いたのは、もう真っ暗の19時前。
テントが全員コールマンのツーリングドームで瞬間設営!笑
なにか打ち合わせをしたわけじゃないんだけど、偶然にも全員がコールマン ツーリングドームだったので、設営が爆速。笑
ひとつ10分かからない。なんという素晴らしいテント!
いろいろテント持ってても、これだけは手放せない☆
↓チャンヤマは、僕の使ってた旧ツーリングドームをこの日に進呈して、初張り。
↓エノチは現行ツーリングドームST。(いまや旧色やね)
↓僕ぼっくりは、ツーリングドームLXのアマゾン限定カラー。
なんか偶然にも、新旧大小のコールマン ツーリングドームが揃って、おもろかったです。
しかしなんでその写真がないの??というのは、到着時には真っ暗だったのと、僕ぼっくり仕事終了直後&風邪ぎみで実は結構グロッキー、写真を撮る気力がほとんどなかったのです…。
1時間後に2人にグロッキーなことをカミングアウト。
「大丈夫?もう速攻で寝る?どうする?」ってことになったけど、せっかく来たんだし慎重に様子見ながら晩酌タイムに入ることに。
体調不良でキャンプ晩酌って…無理してない?
結論から言うと、めちゃくちゃ楽しかったですね。
温まるようにと、2人が作ってくれた鍋。
おいおい、心も体も温まるやんけ!!
めちゃうま!!!
ちょっとずつ元気回復し、かなり抑えめながら酒も呑む。
チャンヤマが出発直前に作ってくれたというBBQ「コの字」テーブルも具合がよい。
まだ試作段階だというので、これからの進化が楽しみである。
肉をひとしきり食べたら、ゆったりタイム。
はまぐりを焼いて。
きびなご串なんかも焼いちゃってさ、焼酎をストレートでちょいちょいと口に含む。
ここまでは、シアワセな時間を送っていた我ら3人。
嵐の襲来は突然であった。
ちょっと雨がパラッときたかな?と感じたわずかに数分後、轟音とともに突風がきた。
いつも白波なんて立たない琵琶湖が、気がつけば波頭砕ける大荒れの様子になっている。
風の強さは、大型台風のピークくらい。
モノがばんばん飛ぶので「あれを押さえろー!」「こっちペグ打って固定して!」「火は大丈夫か!?」というやりとりが飛び交うなか、エノチが雨雲レーダーをチェックした。
「たぶん大丈夫、30分くらいのものじゃないかと!」
一時的に風雨をしのげば大丈夫だという判断で、ワンタッチ自立式タープを斜めに立ててペグでしっかり地面に固定し、さらに風よけのためブルーシートを横幕にし、それも斜めに張ることで風を上に逃がす作戦にでた。
効果はてきめんで、だいぶ雨風を防げている。
冷えてきた体を温めたいけど、しかしこの風では火を大きくしていくのは危ないし、鎮火する方向に向けていく。
火が弱まるにつれ、だんだん皆寒くなる。
しかも、さらに風が強まっている様子を全員が感じ、もういちど雨雲レーダーをチェックしてみると…
絶望的な変化があった。
この嵐は朝までずっと続く予報に変わっていたのだ。。。
全員がそれを見て無言になっている背後で「ばさっ!!」という音がして振り返る。
ん?なにかが無い。ここに何があったっけ??
……チャンヤマのテント!!!
コールマンの旧型ツーリングドームSTが飛ばされた!!
あわてて全員風下に走る。
暗闇をライトで照らしながら、20mほど先で柵にひっかかっているテントを発見。
飛ばされただけなら再度張りなおせるので状態をチェックしたら、ポールが折れてテント幕を突き破っていた。
これはこの嵐のなかでは朝までとても耐えられない…。
チャンヤマは、仕方なく僕の軽バンで寝ることになった。
さらに強まっていく風に絶望を感じ、みんなもうそれぞれの寝床に入ろう!という決断をしたときに、ワンタッチ自立式タープの骨がバキッと折れた。
吹っ飛んでいかないように全員で押さえ、なんとかたたんで倒す。
火の心配をずっとしていたが、寸胴鍋ベースの焚火台は本当にびくともせず、風防の効果もバツグンで炎はゆらゆらと無風時のように軽くゆらいでいるだけだった事には、心底驚いてしまった。
なにせこの嵐の中で、なのである。
感心しつつもこれを消火し、吹き飛んだモノを拾ってテントの前室に集めた。
この前室の広さすばらしいわ、コールマン ツーリングドーム。
いろんなキャンプで嵐も雨も雪も台風にも耐え続けてくれていた旧型ツーリングドームSTもいよいよポールが折れたということは、金属疲労が溜まっていたのだろう。
約14年もの間、ありがとう。
テントの中は異空間といえる快適さ。
全員が今晩の寝床につく。
通気をしながらインナーテントのなかでカセットガスストーブを使って、冷えた体を温めてから寝ることにした。
もちろん一酸化炭素警報機(COアラーム)をお供させている。
しかし1月のキャンプの時よりも格段に低温になったためか、点火しても5分くらいでガス缶が冷えてしまい火が消える。
ここに来る途中のホームセンターで寒冷対応パワーガスを買ってくるはずだったのに忘れていた。
なんとかしないと温まらないので、ガス缶に試しに貼るカイロを張ってみる。笑
なんと!これが大成功!笑
最弱のツマミ位置なら、ちゃんとずっと火が点いてるわ!
めっちゃバカっぽい対策で、うまくいきました!
しかしこのまま寝ちゃうと危ないので、手足の先を温めたら消火し、就寝。
寝袋に入ると、外の寒さなんて関係なくホカホカと寝入ることができた。
夜中もびょうびょうという風の音とバッサバッサとテントのはためく音、時折強くなるバラバラバラ!という雨音を心地よく聞きながら、ぬくぬくと朝を迎えた。
雨ではなく、雪であった。
テントのジッパーを開けると、目に飛び込んできたのは真っ白の光景。
ちょっと予想してなかったので驚きつつ、先に起きていた2人に、ぐっすり寝れたおかげで体調が回復したことを伝える。
と、チャンヤマの様子がおかしい。めっちゃ震えてるやん!
どうも軽バンの窓が微妙に開いていて、寒くて一睡もできなかったのだという。
なんと僕がチャンヤマに車の鍵を渡し忘れていて、寒かったけど、寝てるのを起こすのも悪いと思って朝までガマンしていたというのだ…。
ごめん、ホンマにごめん。でも、次は気にせず起こして。。。
これはいかん、ということで僕のテントのなかでストーブで温まってもらう。
数十分のストーブでだいぶ体は温まったようだけど、寝ていない消耗もあり、体調を崩してまでキャンプ続行する意味もないので、自宅まで送ることになった。
お風呂でしっかり温まって、しっかり寝た方がいい。
エノチ、ちょっと留守番よろしくな!
比良山系の雪化粧を拝む。
そして再びキャンプ地に戻ってくると、うっすら積もっていた雪はなくなっていた。
そのかわりに雲が切れて、対岸の比良山系が雪化粧をして顔を出していた。
そう、これが今回のキャンプの目的。
「雪の積もった比良山系の山並みを見ながら一杯」
というのが、このキャンプのテーマだったのだ。
昨日はこのキャンプ地への到着が遅くなり真っ暗だったため、今日やっとこの景色を見られた。
残念ながらチャンヤマだけはこれを見られなかったので、また次回以降のテーマにしような。
「一杯」というわけだが運転があるので、酒ではなくインスタントコーヒーで。
雪の山並みをながめながら、湯気を吐く。
こういうときのコーヒーうまいわー。インスタントでも全然OK。
エノチとしばし談笑しながらコーヒーをすすり、焚火と山を眺める。
「あ、ちょっと山に雲がかぶってきたな。」
「また突風が来るかもしれんから、そろそろ撤収しよか。」
ということでパパパッと撤収。
こういうお気軽装備でのキャンプも機動力が高くていいな。
ちょうど撤収し終えたところで風がぐんと強まった。
今しがた来たばかりのキャンパーが3組。
無理せず楽しんでね。