【莫久来】元祖ばくらいとは?通販お取り寄せレポート!【日本酒】

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莫久来(ばくらい)とは、ほやとこのわたを和えた、知る人ぞ知る絶品珍味。

そんな魅惑のばくらいに、実食レポートで深くせまります!

通販おつまみお取り寄せマニアの僕ぼっくり、旨い珍味を呑んべぇさんと共有したくなるんですよねー。

 

莫久来(ばくらい)を通販お取り寄せ。

これです、元祖ばくらい。

決して安い珍味ではないんですが、Amazonのコレが最安値ですね。

ちなみに110gと310gの容量違いが販売されていますが、断然310gがおすすめです。

ハマると、110gはあまりに少なく、そしてかなり割高ですので…。

 

さて、実際に届いた莫久来がこちら。

こちらは瓶詰めの冷凍便で届きます。

ビンなのに冷凍して大丈夫!?割れない??

…という心配は無用でした。笑

 

ばくらいとは、海鞘と海鼠腸を和えたもの。

「ばくらい」って言われたって全くピンとこない、というか知らない。

海鞘と海鼠腸って言われたってまず読めへんやんけ!って感じでした。

海鞘は「ほや」と読み、海鼠腸は「このわた」と読むことも、今回調べてて初めて知りました。

 

ばくらいの作り方レシピ

ほやとこのわたを和えたものが、ばくらいなのです。

レシピといえば、本当にそれだけだとのこと。

なんだかそう聞くと簡単そうで、自分でもできちゃいそうだけど、真似できないのはその丁寧な下ごしらえと、そしてバランス。

このわたとの絡みを考え抜かれた、ほやのカットもしかり。

塩加減とほやの甘みのバランスといったら、うなりますよ。

やはりそのウマさは、後述する「元祖」ばくらいメーカーならではなのです。

 

ほやとこのわた

「ほや」は海のパイナップルとか言われてて、これ単体でも最強クラスのおつまみ。

その中でも、北海道~ロシア海域に自生する天然の赤ほやが使用されます。

それを…こんな…日本三大珍味の「このわた」と和えてしまうなんて…!!!

このわた」は、なまこの内臓の塩辛。

言うまでもなく、これも単体で世界選抜クラスの最強おつまみです。

はぁぁぁ考えただけでチュルンと吸いたい。

 

元祖ばくらいを作った「ヤマ食」

ザクザクぷるんっとした北海の宝石「赤ほや」と、昔から最強の珍味とされてきた北陸の「このわた」が、一体どうして合体することになったのか!?

犯人は、岐阜県にある食品加工メーカー「株式会社ヤマ食」!

 

このヤマ食の創業者が、全国の珍味を食べ歩いて考え出したのだといいます。

創業者、小野正行氏。きっとしっかりとした呑兵衛だったのではないでしょうか。笑

ほんとにほんとに、ありがとうございますっ!!! 

ホヤの形が潜水艦攻撃用の機雷に似ていることから発想され、漢字がそのまま「爆雷」ではあまりにも強烈すぎるので、希少な珍味だということを表して「莫久来」と名付けられたそうな。

ということで、「莫久来」と名乗れるのは、このヤマ食のものだけなのですね。

門外不出の秘伝レシピは、ヤマ食だけがもっています。

 

ばくらい(莫久来)を実食レポート!

ヤマ食のホームページで見た写真のように、透明なうつわに盛ってみました。

うむ…美しいぃぃ…。

 さっそく口に放り込みたいところをぐっと我慢して、お箸でつまんでプルプルしながら写真撮影です。笑

…はやく呑みたい。

かたわらに日本酒を用意し、いざ莫久来!

 

はむっ。

…ん。

……んん!!

これこれこれこれこれ!!!

 

赤ほやの潮の香りとコリッザクッとした食感、そこにまとわりつくこのわたの濃厚で芳醇で複雑な味わい。

ひと口で3段階くらい感動し、ようやくその余韻とともに日本酒をすっとひと口含みたくなる。

あれ?これって、大酒呑みの僕ぼっくりも焦らず慌てず、ちょっと大人にゆっくりじんわり酒をすすめていける最強の肴なのでは?と思った。

だって、口に入れたときのインパクト、急速にしかし丁寧に口に広がっていく海の風景、そして映画のエンドロールのように余韻を含ませつつも確実に去っていく儚さを、たったの箸先のひとつまみで表現してくれるのである。

その余韻が完全に消えようとするその前に、ちょっと待って!というタイミングで日本酒をひと口だけ含み、最後のお別れをする。

だけどやっぱり恋しくて…ねぇ、もう少しだけ、ねっ?と、また次のひと口。

なんと魅惑の珍味なのでしょうか。。。

もはや「エロティシズム」という言葉がぴったりと当てはまります。

 

ばくらいは酒を甘くする!?

ほやの特性として、ほやを食べたあとに口に入れたものの味が甘く感じられる、というのがあります。

お酒もそうでした。

そこで、「ばくらい」や「ほや」に合うお酒をいろいろ試して、甘く感じる味覚でちょうどよくなる銘柄をみつけてみました。

それがこれ、「美冨久 山廃純米 辛口」。

どっしりと腰の強くて深い味わいの辛口、どちらかというと玄人寄りの味。

それがほやの甘くなる効果でカドが取れ、濃厚ながらも飲みやすい甘辛のバランスに変化してくれました。

これは、ばくらいにピッタリのお酒の発見です!

 

莫久来と相性がいいのはお酒だけ?

やっぱり酒呑みレポーターな僕ぼっくりは、まずお酒でいっちゃいましたが。

必要ですよね、白米との相性レポート!日本人だもの。

おそるおそる、乗せてみました。

だいぶ遠慮がちに。笑

だって、ほとんどをお酒のお供にしたいんだもん。

仕方ないよねー呑兵衛なんで。
 

ぱくっとひと口。

うん、うまい。

相性は?というと…。

うまいものはどう食べたってうまい。という感じで、うまい。それは間違いない。

けど、この芳醇な味わいを白米で薄めてしまったというか一部隠してしまったという感じで、この高級珍味をわざわざごはんのおかずにするのは勿体ないよね、というのが率直な感想。

うまいにはうまい。けどイカの塩辛乗せたほうが白米はうまい!

 

それと同じ感覚が、ここでも出た。

ちょっとだけ大葉に包んで食べてみたけど、うまい。

うまいけど、大葉に包んだからうまいのではなくて、そもそも莫久来がうまいのであって。という感覚。

 

つまり結論が出ちゃったんだけど。

ここで声高らかに、宣言いたしますっ!!

「莫久来は莫久来のまま、それだけで食べるのが一番うまい!!!!!」

 

瓶詰めのばくらいは、小分け保存が便利。

カチンコチンの冷凍で届いた莫久来を、ビンのまま水を張ったタライに30分ほど沈めておくと半解凍くらいまで融けるので、それを小さなビニールに1食分ずつ小分けして再冷凍しておくと、保存もきくし食べるとき便利です。

製氷皿を使った小分けの方法なら、凍ったブロックを1つずつラップして保存すると良いでしょう。

 

なかなか高級品なので少しづつ食べるべく、1食およそ30gくらいの小さめにパックして、ちょうど10パックできます。

これを再冷凍します。

「いやいや、1パックしかないやん!」とお思いでしょうが、1食いまガマンできずに食べたからですねー。

もう何度も追加注文してますが、解凍して小分けの作業のときにいつもガマンできずに1食分は食べてしまい、そして軽い晩酌のような感じになってしまいます。笑

まあそんなことは置いておいて、こうして小分けしておくと食べる分だけ解凍できて食べない分は冷凍状態を保てるので長持ちしますよ。

 

ちなみに賞味期限は、冷凍で1年となっています。

ほやは鮮度が落ちるのが早く保存の難しい食材ですが、このわたとミックスされることで1年もの冷凍保存が可能になったのだそう。

解凍後はできるだけお早めにお召し上がりくださいという説明書きがありましたが、実感としては1~2日以内に食べたほうが良さそうです。

解凍後は痛むのが早いな、という感覚がありました。

だからこそ、やはり小分け冷凍がおすすめですね。

 

ほやは栄養価のとても高い海産物。

活性酸素の生成をふせぐ「セレニウム」を多く含み、ほやの抗酸化作用が注目されています。

また、タウリン・グリコーゲン・亜鉛なども多く含まれている上、消化がはやく栄養吸収率がよいのも特徴。

旨いだけでなく、からだにも嬉しい最強おつまみなのです!

 

莫久来といえばヤマ食、ここに魂あり。

この「赤ほや」と「このわた」を掛け合わせた小野正行氏は、天才的な呑兵衛だったのではないかと推測しています。

 藍綬褒章を受章されているそうで、天才なだけでなく努力と功労を世に認められてらっしゃる。

ほやとこのわた、氏に直接お話しを聞いてみたくなるくらいの一体感なのです。

そして「莫久来」というネーミングセンスも最高だなぁー。

 

他社のホヤこのわた(莫久来とは表示できない)も食べてみたけど、やっぱり元祖ばくらいが一番バランスがいい。

他社のも美味しいんだけど、赤ホヤじゃなかったり、このわたの味が薄かったり。

ここの横田屋本店(干しホヤが有名)のも美味しかったけど、黄色い真ボヤだったなぁ。

 

ヤマ食の莫久来は、ほやとこのわたの境界がわからないくらい一体化してる。

まさに「ばくらい」という海の生物を創生しちゃったんじゃないの、これ。笑

僕ぼっくり、今まで良い肴を見つけてはいつもキャーキャー騒いでいたわけだけど。

これに関しては大袈裟に騒がなくてもいいかな。

うまい、圧倒的にうまいのです。

莫久来に関しては、この「元祖」を超えるものは今のところ無いなーと思います。

ばくらい、素晴らしいとしか言いようがない。

特に日本酒や焼酎には、これ間違いないと思います。