はじめて食べて以来、完全にハマってしまって何度もお取り寄せしている「ふぐの子のぬか漬け」。
いつもは油与商店のものをお取り寄せしているのですが、今回は荒忠商店のものを。
違いはあるのか、どちらが美味しいのか…はたして。
…とか書きながら、最初にもう結論を言っちゃう。
「僕ぼっくりは、油与商店のほうが好き。」
いったいどんな違いだったのか。
お見せしていきましょう。
荒忠商店のふぐの子糠漬けを通販で。
創業明治32年の老舗、荒忠商店。
その作られ方などは、以前に何度もレポートした油与商店のふぐの子糠漬けの記事でご確認くださいませ。
参考記事:
…いやもう、どんだけ食ってんだよ。笑
そして届きましたよ、荒忠商店のも。
いやはや、いやはや…はたして。
荒忠ふぐの子を、実食。
袋を開けまして、まな板に置く。
ん…もうすでに、何かが違う。
わかった、香り。
ぬかの深漬けの、強い香りがしない!
切ってみる。
おお、違う。
油与商店のものと比べて、明らかに魚卵のつぶつぶ感がはっきりと残っている。
もうちょっと、わかりやすい写真でいくと…
こんな感じ、しっかり粒感があるでしょ?
油与商店のはもう、つぶつぶが合体してネットリ感があるくらい熟成を感じるんだけど、これは違う。
荒忠さんのは、プチプチ感が特徴といえましょう。
もう一度言う、ぼっくりは油与商店のが好き。
さて、荒忠商店のふぐの子糠漬けを盛って、晩酌ですよっ。
いちばんド直球な食べ方、「そのままで!!」
当たり前ですけど、いちばん違いが分かりますから。
にしても、ふぐの猛毒「テトロドトキシン」大丈夫なの…??
いや、そりゃ大丈夫に決まってるんですけど。
だから売ってるんですから。
全品検査されてからの、認証シール貼っての、それで出荷ですからね。
さて、四の五の言わずに、いただきます。
…はむっ!!
おぉ!!!
ホンマにぷちぷち感がすごい!
飛魚の卵「とびっこ」のような弾けっぷり。
味はというと、ぬかの漬かりが浅いためか、独特のクセは薄い。
かわりに塩味が表に出ている感じがする。
「タラコのような魚卵の味わいがあり、ぬか感は薄い。」
これが率直な感想。
今日のお酒は「道灌 特別純米 吟吹雪」でいく。
うん、やっぱ日本酒が合うわぁー。
間違いないっ。
まあ、荒忠商店のふぐの子糠漬けを試してみたわけですが。
率直に言って、油与商店のが好き。
ちゃんと「ぬか漬けです!!!」という強い主張があって、薫り高く芳醇で、ねっとりとした熟成感と、わずかに残るつぶつぶ感を味わえる。
ほんと、衝撃的に旨いですよ。
比べてみると面白い。
こうして比べてみてやっと分かる、それぞれの良さや違い。
単純に僕の好みとして、油与商店に軍配を挙げましたが。
浅漬けでつぶつぶ感を強く楽しめる、荒忠商店。
深漬けでねっとり感と芳醇さがたまらない、油与商店。
どちらも石川県を代表する、間違いのない糠漬け処です。
あなたは、どっちが合うでしょうか…!?
僕は油与商店が好き!(しつこい)