自分の城はサイコーだ。部屋なり店なり車なり、個の空間を。

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籠もれる場所はあるか。

自分の城を持つってサイコーじゃないか。

家族も友達も同僚もいろんな繋がりが普段からあるとしても、やっぱり人の単位は「ひとり」からなのだ。

自分の巣があって、そこで楽しく過ごせるってサイコーなんじゃないかと。

 

こうして僕ぼっくりは、いま営業の終わった自分のうどん屋でコレを書いている。

営業が終わってシャッターを閉め、片付けや明日の仕込みをもくもくとやった後、それが終わればこの空間は、ただのハコ。

やるべきことを終えたら、あとは自分の時間と空間である。

ここもまたひとつ、自分の城なのだ。

これってサイコーじゃないか。

 

いまやひとりで楽しめるもので世の中は溢れているわけで。

YouTubeをのんびり見てもいいし、ゲームしたっていいし、本読んだって、こうやってブログを書いたっていい。

だれも「やめなさい!」なんて言ってこないんだから。

 

自分の城を自分の好きなもので形成していけば、よりサイコーになれる。

キャンプが好きならキャンプグッズ、釣りが好きなら釣り道具、本が好きなら壁一面を書棚にしたっていい。

好きなものに囲まれている空間って、ステキなのですよ。

 

一人暮らしの頃は…

そんな「自分の城」を愛する僕がまだ一人暮らしをしていた頃、まさに好きなものに囲まれて暮らしていた。

カメラや自転車や北欧家具たち。

それを見ながら一杯やるのも、これまた幸せでして…ねぇ。

 

だからあまり好きでもない洗い物や洗濯なんかに時間をとられたくなくて、Tシャツは干したままの姿でハンガーごとクローゼットへ、タオルくつ下パンツなんかは箱にポイポイ収納。

洗い物は1日1回まとめて洗ってたかなぁ。

そんなことよりも、映画を見たり雑誌を読みふけったりヘッドホンで音楽聴いたり、好きなことに時間をとことん割く。

シアワセでしかない、そんな空間だった。

 

結婚して子供が生まれてしばらくは、自分専用の空間というものはなかった。

でも2年前に引っ越して、たった3畳の納戸のような部屋を自分専用スペースにしてから…

そこがまた「自分の城」になった。

淡々とブログを書いたり、本を読んだり、釣具の手入れをしたりといった好きなことをするスペース。

窮屈ながらロフトベッドを置き、下は収納で上は寝床になっていて。

ベッドの横には小さなデスクと収納棚ひとつ。

その棚には、好きな釣具や楽器や本たちが処狭しと詰まっていて。

 

ここにいれば何時間でも好きなことをしていられるんだよ。

やっぱりいいよねぇ、自分の城は。

 

一人暮らしのときほどのスケールはないけれど、コンパクトな空間になればそれだけホントに好きなものだけに絞って置くことになるから、なんだかアタマの中まですっきりする。

一人暮らしのワンルームもよし、家のなかの一室だって城になっちゃう。

 

こういう小さなスペースが好きな人って、やっぱりいるんじゃなかろうか。

この「秘密基地」感は、いくつになってもワクワクするものだ。

 

車だって城だよなぁ。

僕はポンコツ軽バンを愛車としている。

古くてボッコボコだけど、すこぶる使い勝手がよい。

細道だってグイグイいけるし、そこそこモノも積めるし、行き先でリアハッチを開ければもう…どこでも秘密基地オープンである。

 

たまに車で緑のきもちいい森林や水辺に出かける。

行った先でやることはパソコンでの事務作業だったりするけど、それすら気持ちよくてたまらない。

移動する事務所であり、電源もとれるし音楽も聴けるし、気ままにブログを書いたりもできる。

車だって立派に「自分の城」だ。

しかも動くんだから、便利だよなぁ。

 

ポンコツに好んで乗っているのは、ガサガサと小枝にこすったり、手に荷物いっぱいのときに足で蹴ってドアを閉めたりしても気をつかわずに済むから。

釣りやキャンプに行ったら、いろんなモノを立てかけたりしてキズも付くもんなぁ。

そんな小さなことを気にしなくていいのが、ポンコツの良いところである。

雨風しのげてクーラーがそこそこ効いて、その土地土地のラジオが聴けたらそれでいいのだ。

 

店はちょっとロマンがある。

僕はうどん屋をやっているが、内装にちょこちょこ趣味のモノがちりばめられている。

好きなインテリアをそろえ、ウクレレがあり、たまにテントや釣具なんかも出没する。

それを見たお客さんとの会話のネタになったり、またそういったものが好きなお客さんが集うようになる。

いまやお客さんと一緒に釣りやキャンプに行くようにもなった。

 

自分の城に人を招き入れているようなもので、提供しているのは「うどん」なんだけど、集う理由はさまざまで趣味にまで及んでいる。

それもまた楽しい。

 

そしてこうして仕事を終えた店のなかでひとり、ちょっと思いふけりながらブログを書いたりまでしてるもんだから、もう楽しくてやめられないなぁ。

会社員だった頃にはなかなか考えられなかった、理想の空間がここにある。

思いきって脱サラして良かったなぁ。

仕事なんだけど、ある意味これは1日中遊んでいるとも言える。

しんどいこともあるけれど、店やってよかったよ。

あくまですべて自己責任の上にあるとはいえ、自由だよ、自由。

 

自分の城を愛でていく。

たくさんなくてもいいから、好きなものだけに囲まれて暮らす。

愛着をもって、ちょこちょことイジりながら、空間を育てていく。

自分の城はけっこうカンタンにできる。

気がつけば、すでにもうそこにあるかもしれない。

 

僕ぼっくりにとっては、部屋・店・車かなぁ。

そしてこういうことをボヤくことができるこのブログもまた、自分の城のひとつ。

これもまた愛着をもって育てていくのだ。