気がつけば20年ほど野暮ったいキャンプをしてきましたが、要るものと要らないものが見えてきました。
シンプルな道具一式「キャンプ7つ道具」とは。
使われなくなったモノはだいたい、有っても無くてもいいモノ。
有ってもいいけど、無くてもいいもの…けっこう多いんです。
そこで、気軽に身軽にキャンプにいくことを重点にしてから見えてきた、最小限の装備をまとめました!
※ 関西の平地の四季を基準に、僕ぼっくりの主観で選んでいます。
テント
20年間いろんなテントを使ってきたわけではなく、使いはじめから今まで圧倒的に信頼しているのが、ドーム型テント。
きっかけは、記録的な春一番に見舞われた離島テント旅で、ものすごい暴風のなか助かったこと。
そんな風雨寒暖など全天候への強さをはじめ、設営の早さ、ペグなしで自立する構造上のメリットなどなど、挙げればキリがないほど必要なものが揃っています。
そして嵐のような天候でも調理などがしやすい前室付きのものが、テントの決定版だという結論になりました。
具体的にはコレ。
ど定番ですが、コールマンのツーリングドーム。
↑ソロキャンプなら、このST(1~2人用)がジャストサイズ。
↓カップル使用やソロで広々使うなら、こちらのLX(2~3人用)がジャストサイズ。
そして4~6人くらいのファミリーキャンプなら、タフワイドドームですね。
ファミリーキャンプにはトンネルテントもかなりオススメなんです。
でも、いろんなテントを併用したって、総合的にみて基本はやっぱりオーソドックスなドーム型がいい。
なにより圧倒的な設営の早さが魅力で、そのぶんキャンプのお楽しみにたっぷり時間を割けます。
そして15年以上前に買った旧ツーリングドームの補修ポールも在庫してくれていて修理ができたコールマンの信頼性にも感動し、コールマンの長年の定番、ツーリングドームとタフワイドドームなら間違いないと確信ました。
参考:ツーリングドーム使用レポ
参考:タフワイドドーム使用レポ
シュラフ
春夏秋冬で気温がぜんぜん違う日本で、できるだけ年中快適にすごせるシュラフ選びとは。
僕ぼっくり的にはこの2つ、冬対応シュラフ(マミー型)と安物ペラペラ化繊シュラフ(封筒型)の組み合わせ。
冬の冷えをナメてたら本気で危ないこともあるので、厳寒期の登山用ダウンシュラフほどでなくても、ひとつは冬にも対応できるシュラフがあったほうがいい。(もちろん夏しかキャンプしない人は不要)
マイナス10℃以下まで対応するシュラフを用意しておきましょう。
最近は化繊の技術進歩により、ダウンじゃなくても低温対応ができて低価格のものが増えてます。
保温性の高いマミー型で、これは“寒さ”に対応するためのもの。
反対に、夏は裸でも暑いときがあるので、ブランケット程度のペラペラ化繊シュラフがあれば十分で、洗濯もできて便利。
封筒型ならジッパー開けてテントのインナーシート代わりにでき、極寒な冬の夜は冬用シュラフに重ねてシュラフカバー代わりにもなる。(冬以外なら安いシュラフ2つ重ねでも年中そこそこ対応できる)
冬対応のシュラフに対し、これは“暑さ”に対応しつつ、万能使用するためのもの。
1000円チョイという安さもあり、ガシガシ使えます。
この2種類を組み合わせて使えば、ジッパーの開閉などで温度調節しつつ年中対応できます。
マット
やっぱり安眠できることは大事。
地面の凹凸や冷えから守ってくれる。
いろんなマットを使ってみたけど、ここは定番のキャンプマットで良いでしょう。
折りたたみタイプのマットで、最近はこういう凹凸加工のものがクッション性もあって人気なようですね。
ずっと昔から銀マットが安くてイイと使っていたのですが、最近はさほど値段も変わらない。
そこそこ快適性も上がっているので、コッチを選ばない手がないですね。
銀マットの色が苦手!という人にも、最近のものはカラーバリエーションがあるので抵抗がないと思います。
荷物のかさが増えてでも快適性を優先したいときは、空気を入れるインフレータブルマットも使ってます。
まあ快適なんだけど、シンプルにデカイし高いですね。笑
一応これを2つ連結して使ってるんですが…高かったなぁ。
空気タイプでも安いものはグニャグニャするし、こういうしっかりしたものは高いし、破れたら使いものにならないし、畳んでもさほど小さくならない。
まあそのぶん、快適は快適です。
でも結局は折りたたみマットがいちばん出番が多いんですよ。
コットに関しては、テントの広さに関係なくゴロゴロと寝転べる範囲が限られるし、地面むきだしの軍幕系テントではよくても普通のテントでは床布が傷むし、ドーム型テントを選んだ場合の最適解ではないです。
結局のところ、コスパ最強の折りたたみマットが良いのです。
ランタン
ガスランタン、オイルランタンなど、いろんなランタンがある中で、僕がチョイスするのは防水LEDランタン。
暖色LEDで、単3電池仕様のものです。
高照度・長寿命・防水・耐衝撃・軽量コンパクト・単3電池仕様。
最近主流の充電式ランタンは充電が切れたら完全アウトだけど、単3電池なら電池を入れ替えれば延々と使えます。
もちろんエコで大容量・長寿命な「eneloop」を使いますよー。
他のタイプのランタンと比べて熱や一酸化炭素が発生しないので、テントの内外問わず安心して使用できるのが最大のメリットです。
今までいろいろ使ってみましたが、雰囲気などをやたら重視しなければ「単3電池対応の防水LEDランタン」が最適解でした。
シングルバーナー
焚火があるから要らないよーという人もいるかもしれませんが、ちょっとお湯を沸かしたりとか、雨天時の調理用にあると便利。
テントの前室でもちょっとした調理ができるような、そのコンパクトさが魅力です。
低重心の安全性と、収納時のコンパクトさ、故障の少ないシンプル設計で、このレギュレーターストーブが大定番で間違いない。
さらにアタッチメント類がかなり豊富で、メーカー純正品からサードパーティ製まで、かなりのオプション装備があります。
この豊富なアタッチメントを使用しつつ、普段はこれ単体でコンパクトに使用。
人数の多いキャンプでは家庭からカセットコンロを持参して並べたらツーバーナーコンロのように使用できるし、シングルバーナーはひとつあると重宝します。
僕が使用してるのは、いまは廃番の「UNIFLAME US-600」。
可動部分が火力調節ノブだけなので耐久性バツグン、20年使ってまだ現役です。
現行ラインナップから見ると、アタッチメント類など総合的にみてSOTOレギュレーターストーブがおすすめですね。
参考:コンロについて
クッカー類
料理をするにも湯を沸かすにも必要なクッカー類。
アルミ、チタン、ステンレス、銅などいろんな素材がありますが、耐久性とコスパやバリエーションと収納性からみて、僕は丸型ステンレスクッカーをおすすめします。
このあたりは調理のスタイル次第ではありますが、万能なのはこのあたり。
ファミリー使用にも対応するボリューム感ですが、ソロの場合はフライパンや大鍋を除いて使えばOK。
鍋は手持ちや吊り下げに対応でき、やかんはクッカーにもなる。
木製のハンドルや取っ手のついたものは、焦げたり燃えたりするので、こういうオールステンレスが良いです。
タフなステンレスは直火でもガンガン使っていきたいですね。
実際、20年前から使ってるコッヘルもクッカーも、いまだに現役です。
ちなみに最近やたら見るメスティンも悪くないんですが、四角いですよね。笑
丸いほうが重ねて収納ができるので、四角いものは使いません。
たとえばフライパンも鍋の大小もお皿も小さなタッパーも…ぜんぶ丸なら、マトリョーシカのようにうまく重なります。
四角いものは、長辺と短辺さらに深さなどが合致しないと、重ねて収納できませんよね。
熱の伝わり方だって、熱源から円形に広がっていくのが普通です。
丸はとっても合理的。
そしてそこに、こういうスプーン等のついた多徳ナイフがあれば、ひとつで何でも対応できて便利です。
ナイフやカトラリーは単体のものから多機能なものまでいろいろありますが、銃刀法なども考えて刃渡り5cm以内のナイフに慣れていくようにしています。
焚き火台
これについてはシングルバーナーと用途がかぶってきますが、やっぱりキャンプに焚火はあってほしい。
昔は焚火台なんてなかったですが、今は環境ダメージから直火は禁止のところが多いし、禁止されていなくても焚火台使用が望ましいですよね。
いまは焚火をするなら焚火台は必需品ということです。
もうここは個人のこだわりが強いところなので何が正解というのは無いと思います。
一生モノの耐久性といわれるスノーピークの焚火台は、いつかの憧れ。
「いや今すぐ買えばいいやん」と言われそうですが、ウチの焚火台もなかなかタフでして…笑
いつかこれに穴があいたら(何年後やら…)、次はスノピにしたいと思っています。
ふるさと納税を利用する
↑楽天市場では【ふるさと納税】の返礼品でキャンプ用品を集めることもできます!
ぜひ有効に利用してみてください☆
キャンプ用品リストは考えるのも楽しい!
さて僕ぼっくり的キャンプ道具一式、シンプル7つ道具リストを見てきました。
初心者の方はまずはこれだけ揃えてキャンプを始めてみるのも良いと思います。
逆にベテランさんも、こういった7つ道具のように荷物を減らして、あとは現地でなんとか対応することを楽しんだりもできますよね。
僕はクルマにこの7つ道具をいつも積んでいます。
災害時にも役立つはず。
もし持ってないものがあれば、いま迷わず買ってください。
必需品です。
高価なものは1つもないので、大丈夫ですよ。
実際のキャンプでは、これをベースとして荷物の許すかぎり便利品を加えていくパターンが多いです。
たとえば、タープ・イス・テーブル・クーラーボックス・ウォータージャグ・焚火グローブなどなど。
そして自分のおたのしみスタイルができてきたら、その装備も加えます。
自転車・釣具・楽器・スポーツ用品・おもちゃ等々…
まあ…なんでも揃えまくるのも良いですが、モノを絞るのもまた逆に楽しいものですよ!
実は絶対に必要なものって、けっこう少ないです。
最近「キャンプカタログか!」ってくらいモノを陳列してるキャンパーもよく見かけますが、反対に僕は野暮で質素なキャンプが身に染みついてまして…
10代からザックひとつ背負って原付バイク旅、頭に荷物のせて海をこいで完全なプライベートビーチを探して野営、社会人になっても半年ごとに1週間サバイバル生活をしてメンタルリセットしてた。笑
そんな偏ったキャンプ観ですが、誰かのお役には立つでしょうか。
まあでも、どんなキャンパーもきっと共通の価値観はココ!
「自然を大切に、よい時間を!」
流行りやモノに囚われすぎず、最小の装備で最大に楽しんでいきましょう☆☆☆