秋の親子釣り車中泊旅!三重県の海と尾鷲のまちに癒やされ尽くす。

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車中泊にもってこいの気候である晩秋、ムスコとふたりで三重の海へ!

釣りも楽しみつつ、観光も楽しんじゃう。

そんなのんきな車中泊を愛する親子、ステキな癒やされ旅となりました。

 

着くやいなやコーフン収まらぬ父

金曜日の夜19時ごろに滋賀の我が家を出発して4時間、紀伊長島エリアの漁港に到着。

一緒に行く!と言ってついてきてくれたチョーナンと、替え歌をうたいながらルンルンでのドライブであった。

だが今は23時、着くなりオンボロ旧型セレナの後部座席をたおしてベッドメイキングである。

すぐさま寝袋におさまり就寝体勢のチョーナンだが、オトーサン(僕ぼっくり)は違う。

海を見たらもうコーフンが収まらないので、ちょっくらルアーでも投げちゃう。

ぬぉ!いきなりカマス釣れた!!

道具は基本いつもの釣具一式だが、ここ最近はロッドが違う。

いつもコンパクトなテレスコロッドを愛用しているけど、最近は2ピースのロッドを試している。

 

今回メインとなる装備はこちら。

チョーナンの装備はこちら。

とくに狙いを絞らないライトゲームが目的である。

 

いきなり良型カマスが釣れてくれたけど、後は続かなかった。

使ったのは10gの鉄板バイブ

ひとまず魚の姿が見られて、やっと僕もコーフンが収まった。

もうムニャムニャ言ってるチョーナンの横で寝よう。

 

最高にきもちいい朝

朝の5時、アラームで目を覚ます。

車窓にはすばらしい景色、チョーナンと外に出る。

なんとも快適な気温で、風もなく、すべてが丁度いい。

…最高の朝やないか!

これは朝ごはんの前に釣りをしよう。

 

となりのヤエン師が、どでかいアオリイカを釣っている。

聞くと3kgオーバーだという…すごいやん。

俺たちは7gジグヘッドワームでボトム付近をチョンチョンやってくぞ。

足元の石積みあたりや、すこし先のブレイクあたりを探っていく。

するとクククッと明確なアタリ、あがってきたのはオニカサゴだ。

毒ビレに注意しながら針をはずし、すぐにお帰りいただく。

 

チョーナンにもアタリが連発しているみたいだけど、なかなかアワセが決まらずに

「あーっ!」「あっ!このっ!」

と声をあげて楽しんでいる。

 

僕にはオオモンハタがきた。

かわいいなぁー君は!

いっぱい食べて大きくなってねー!

 

と、リリースして入れ替わるようにヒットしたのは…

さっきよりチョットだけ大きい子!

お…おかえり。

もう大きくなったんかい!

じゃあこの子もリリースしたらもっと大きくなって…

(そんなわけないやろ)

ほらね、つぎの子はちっちゃくなったもん。笑

 

チョーナンはなかなかフッキングが決まらずに苦戦している。

もしかしてソリッドグラスのロッドがぺにゃぺにゃしてるので、もっとシャープな穂先のロッドが良かったか…

だがしかし、これが気に入っていて使いたいって言うからなぁ。

ここではヒットしたものの根に潜られてしまい、ルアー釣りでの初フィッシュならず。

うーん惜しかった。。。

 

気を取りなおして、朝ごはんにしよう!

ならんでラーメンを食べて、しばしマッタリ。

ほんと気持ちいい朝やね。

この後どうしようか、ちょっと作戦会議しよう。

「今日なにがしたい?」

「そやな、電車に乗りたい!」

調べてみると、JR紀勢本線というのが走っているみたい。

よし!これに乗って尾鷲のまちに行ってみよう!

 

風情たっぷりのJR紀勢本線

駅のほうに歩いていく道中、いい感じの駄菓子屋さんがあったので寄っていく。

電車の旅には、おやつが必須だもんね。

気さくなおばあちゃんと談笑しながらお菓子を選んだら「楽しんで、いってらっしゃい!」と送り出してくれた。

なんと、たいやきや白玉パフェなんかもあったので、ココはまた必ず来よう!

 

道にちょいちょい迷いながら駅に到着。

なんかイイ雰囲気!

どこで切符を買うんだろーと迷っていると、おなじく電車を待つオバチャンがいろいろ教えてくれた。

なんだろ、なんか気持ちいい人ばかりだぞ。

電車も丸っこくてカワイイ!

オバチャンといっしょに乗り込んで、おしゃべりしつつ車窓を楽しむ。

電車が大好きなチョーナン、車中泊旅でも電車旅がセットでついてくる。

でもこれがイイんだなぁ、オトーサンもハマりつつあるよ。

ガタゴトと電車に揺られながら、知らない景色をすすむ。

もうワクワクしかないよね。

 

しばらくして「尾鷲」(おわせ)に到着。

オバチャンともここでお別れだ、いろいろ教えてくれてありがとう。

尾鷲といえば関西の釣り人にとっては聖地のひとつ。

だけど今は釣具は持たずで、この街をあるいて楽しむのだ。

 

なつかしい雰囲気の街並み。

それぞれにイイなと感じた風景をカメラに収めながら、ふたり路地裏をあるく。

予想していたより開いているお店がなく、立ち寄れるところは少なそうだ。

チョーナンはかわいい野良猫をなんとか写真に収めるべくジワジワ近寄ったりしているが、あきらかな怪しさに距離を保つ猫ちゃんたち。

それを見て笑いをこらえるオトーサン。

おしゃべりしつつ写真を撮りながら歩いているうちに、おなか減ってきた。

朝ごはんにインスタントラーメンしか食べてないからなぁ。

 

鬼瓦メシ

ん?

「みえの春ぶり」のぼりが目にとまった、いま秋なんだけど。

ここは「鬼瓦」というお食事処で、どうやら評判もいいみたい。

ちょっと調べてる間にも、続々と人が入っていく。

僕らもここでメシにしようか!

 

扉をくぐると「いらっしゃーーーい!!!」と威勢のいいお出迎え。

海鮮居酒屋らしい店構えで、通された二階はひろいお座敷になっていた。

すでに多くのお客さんでテーブルは8割がた埋まっており、みんながじっと料理を待っている。

 

座敷に据え付けられた電話機から注文するシステムで、受話器をあげると厨房につながる。

そして待つことしばし、注文したお刺身定食がやってきた!

7種のお刺身がのっていて、お店のひとが魚種を説明してくれた。

けどいつも、どれがなんの魚だったか忘れてしまう。

いちおう釣り師の端くれとして、刺身をみて魚種がはっきり分かるようになりたいなぁ。

まあよい。

いざ!いただきます!!

ふたりしてしばし「うまい!」しか言葉を発しない没頭タイムに突入だ。

どちゃくその満足感。

ありがとう鬼瓦さん!

 

スイーツ男子

また尾鷲のまちを散策する。

というのも、電車の本数が少なくて3時間くらいに1本のペースでしか来ないから。

時間がたっぷりあるのだ。

チョーナンは「あと2時間もあるねぇー」と言いながら、尾鷲駅のほうにカメラを向けている。

カメラを向けたって電車は来ない、あと2時間も。

しかもその電車をここで撮ろうものなら、次のに乗るまでまた3時間くらい待つことになるんだね。

じつに要注意な路線だねぇ。。。

 

時間に注意しながら、散策をつづける。

それにしてもお店が開いていないので、ただ歩くだけだなぁ。

せっかく歩くなら海に向かいたいもんだけど、それには2時間じゃ足りない。

そろそろ散策にも飽きて、公園のベンチで休もうかーと話してたら…

公園の横から、なんだか甘~い香りがしてくる。

クレープ屋さんだ!

店名も「Maple」甘そう!

ちょっと歩き疲れてきて、カラダが甘いものを欲しているから丁度いい。

アイスブリュレのクレープを目の前でジューッ!と焼いてくれて、おぉぉぉ!!とふたり歓声をあげる。

さあ甘いものを補充しよう!

んめー!!

深煎りのコーヒーもいただき、ふたりとも元気8倍アンピャンミャン!

みなぎる活力に変なテンションになりつつ、次の便まで40分前の尾鷲駅に向かった。

尾鷲駅を目前にして、チョーナンの手にわずかに残っていたアイスブリュレのクレープが空から何者かに狙われた。

トンビの襲来だ!!!!!

手をはたかれてポロリと宙を舞うクレープがスローモーションで、ゆっくり回転しながら、着実に地面に近づいていく。

なんとか手を伸ばす満腹オヂサン(僕)、その数センチ先をかすめて、ゆっくりと地面をめざすクレープ。

着地。

あぁぁぁぁぁぁぁ。。。。。

 

そのショックでふたりのテンションは普通に戻った。

 

尾鷲駅の待合室で「あと40分…」と漏らすチョーナン。

すると、おなじ待合室にいた貫禄たっぷりの男子高校生が話しかけてきてくれた。

「尾鷲は初めて?」

「40分の時間つぶし…俺のSwitchやる?」

「もしくは、近くに人気の純喫茶磯って店もあるよ!」

いろいろ話してくれているうちに40分はあっという間に過ぎた。

そして最後にホームを間違っている僕らにも気付いてくれて「こっちだよー!」と導いてくれた。

ありがとう高校生くん、また3時間も待つところだった危なかったよ…

三重はホントに気持ちのいい人ばかりだ。

こうして車中泊地に無事に戻れたのであった。

 

戻ったのにまた尾鷲「夢古道の湯」

車にもどる途中のスーパーで夜ごはんのお惣菜や弁当、そしてビールを買う。

ビールを飲むまえに銭湯でも行かないとなぁーと調べていると、なんと最寄りの湯はまたもや尾鷲だったのだ。

なにやってんだろ、さっきの2時間のあいだに風呂入れたやん!

ふたりして苦笑いし、しかたなく今度は車で尾鷲に向かった。

 

数十分ののち到着したのは「夢古道の湯」。

絶景にハッとしていると「さっきも見た山だね」とチョーナン。

そうなんだよね。笑

一日歩いた足をじんわりと癒やしてくれる、とっても心地のよい湯だった。

 

ちょっと長風呂をして、また元の車中泊地へ。

夜はくるま映画館にて「おいしい給食」を見ながらゲラゲラと晩メシと晩酌。

車中泊の夜にこうしてPrimeVideoで映画まつりをやるのが、僕とチョーナンの定番になっている。

しこたま楽しんだ一日だったけど、まだ明日もあるよ!

早めに寝て、また釣りしよう!

おやすみなさーい。

 

美しきゴロタ浜

夜明け前、車中泊をしているこの堤防から移動することにした。

近くにいろんな魚種の実績がある河口、そしてゴロタ浜があるようなのだ。

 

着いてみたら…なんとも美しい。

美しすぎる…。

この景色を見られたから、釣れようが釣れまいがもう一瞬でどうでもよくなった。

だけど、釣りをしようか。

ずいぶんと立ち姿がサマになってきた、釣り入門中のチョーナン。

ただ師匠がこの万年雑魚釣り師のオトーサンじゃなぁー。汗

まあ楽しもうぜ!

朝日に照らされる山並みも美しいなぁ。

ゴロタ浜から河口に向かってじわじわと進む。

とくに反応もないまま、河口にまでやってきた。

これまた美しい…。

紀勢線の電車が橋をわたっていくのが見えた。

背後で「オトーサン!」と呼ぶ声がして振り返ると、チョーナンが僕にカメラを向けていた。

この瞬間の光景が、この旅でいちばんの印象として残ることになった。

とても尊い時間だった。

 

青空のしたで朝食

なにも釣れなかったけど、波の音と、ここちよい海風に吹かれ、この景色のなかにいるだけで大満足であった。

お腹減ったね、朝メシにしよう。

いつも定番のマカロニをわしわし食って腹いっぱいになったら、もう本格的にまったりタイムに突入していった。

この浜にはこんなに素敵なハンモックもある。

まったりを極め、さあトイレにでも寄って帰ろうか、となったとき。

そういえばこの近くにあの駄菓子屋さんがあったよね!

寄ってこ!寄ってこ!

駄菓子屋のおばあちゃんと「釣れたー?」「ぜーんぜん!」という会話を交わし、念願の白玉パフェYeah!

チョーナンが美味しそうに頬張ってる間に、車のまえで最後のチョイ釣り。

ありがとね、

また来るよ。

忘れられない思い出になりました☆