この姿、美しすぎる…
イカの最終形態として、いちばん美しい姿じゃないでしょうか。
この透明感、うるんだ瞳、職人の飾り包丁…。
呼子のイカ、姿造り。
いくらなんでも、これがこの姿で自宅に届くことはないだろう、と思っていました。
それが… 届くんですって。笑
もう令和だもの。
冷凍技術の飛躍的な進歩によって、これがそのまま自宅に届く時代になっているのです!
いい時代だぁ~☆
CAS凍結という技術。
その飛躍的な冷凍技術の進歩を代表するのが「CAS(セルアライブシステム)凍結」という方法。
「きゃすとうけつ」と読みます。
従来の冷凍では外側から徐々に凍っていくために体積の膨張によって細胞壁を破壊してしまい、解凍時に細胞内の旨みや水分が流れ出てしまいます。(いわゆるドリップ)
CAS凍結というのは、特殊な磁場環境のなかで少しの電流を流しながら、内側からも外側からも瞬間的に凍らせてしまう技術。
細胞をほとんど傷つけずに凍結できるので、医療の分野に応用されつつあるそうです。
なんとなーくイメージしてしまうのが、電子レンジの凍結バージョンというか。笑
このCAS凍結によって、呼子のあのキラキラのイカが自宅で食べられるようになったのです!!
全国に名を馳せる「呼子のイカ」
最高の漁場「玄界灘」で一本釣りされるイカは、網漁とは違って身に傷がなくて美しく、甘みが強い。
そしてなにより注文後にいけすから出して捌きたての活造りを食べられるところが魅力。
だからやっぱり現地で食べるのが醍醐味なんだろうけど、佐賀県唐津市呼子まで行ける人はなかなか少ないはずですよね。
よほど気合いの入ったイカ好きでないと、わざわざ足が向くというほどではないでしょう。
通販の場合のメリットもあって、いけすに入っている期間がないのでストレスのない状態の剣先イカが水揚げ後すぐに捌かれて真空パックされる。
それが瞬時にCAS凍結されるので、純粋な鮮度という面では呼子まで行くのと遜色ないんですね。
真空パックごと流水ですばやく解凍し、そのままの姿で器に移すだけでいい手軽さも良い。
さすがに写真のように上手に自宅で盛り付けまでするのはちょっと難しく、実際はこんな感じの姿になります。
いやー、十分きれいだわ。
美しい…
ちなみに値段はそんなに安くない、けどメッチャ高くもない!
いろいろ調べてみたところ、だいたい2杯で5000円ちょっとくらいが相場かなと。
2500円ほどで、好きなお酒をクイッとやりながら、この透明な呼子イカをちょいちょいとつまんで、コリコリと噛みながら目をつぶってみたり…できちゃうのです!!
いやー、すごい時代になったもんですね。
自宅で呼子のイカ姿造りですよ。
ちょっと良いことがあったときや、頑張った自分へのごほうび、ちょっとお祝いごとのときなどに取り寄せたいですね。
普段食べるには、ちょっと高いかな?
僕ぼっくり的には、慶事のメインディッシュにしたいと思います!