あかにごりと、しろにごり。
なんだそれは…?
しかも白濁のほうは缶がさかさまに陳列されていたぞ。
さらにさらに「日本ビール株式会社」って…初耳だぞ。
なんかコダワリの雰囲気。。。
これは呑まなきゃならぬ。
ところで…
日本ビール株式会社って知ってた?
いやー知らない、日本ビール株式会社。
そんな国を代表するような社名なのに、呑んべぇの僕ぼっくりにも知られていなくて平気なのか?
…って、ちょっとエラソーすぎたか。
ということで、ちょっと調べてみる。
見つけたホームページには「世界の銘品ビールを日本に!」とある。
なるほど、日本のビールメーカーというよりは、世界のビールを日本に届けてくれている会社なのね。
「世界ビール株式会社」がよかったんじゃないか…?
まあいっか。
日本ビール株式会社は、1979年に「株式会社リカー木村商事」として創業し、1993年に「日本ビール株式会社」に社名を変更。
世界各国を訪れ、日本で販売したい面白いビールを探すことをミッションとしているそうだ。
そして発見してきたビールを次は日本で発見してもらいたい、そんな願いがあるんだって。
…いいやん、なんかステキやん。
ぐっと期待が増したやん。
赤濁は日本のビールだった。
「世界のビール…」というコトバに心躍らせていたら、めっちゃJapaneseって書いてるやん!
日本のビールかい!!笑
落ち着け…落ち着け…胸をなでなで落ち着けていると、
「商品の仕様変更のため「濁り」の無いビールとなっております」
の文字。。。
おーーーいっ!!!
もうどんだけ感情ジェットコースターにしてくれんのさ。
…もうあんまし期待せんと飲むぞ。
とことことことことこ…
うん、ちゃんと赤いで。
ここはOK。
濁りはないね、ややこしいね。
社名変更できるんやから商品名変更しようよ。
まあいい、飲もう!
かんぱーい!
コクリ。
うん、旨いよ。
見た目の赤さから、どことなく赤ワインを思わせるような渋みを感じる…ような。
赤さに引っ張られてるだけかなぁ。笑
私好みの苦くて濃いビールではない。
しかし不思議な感覚があった。
ファーストインパクトはさほど無いのに、なぜか甘みとコク感だけはしっかりと残る。
スッと入ってきて、サッと飲み込まれて消え、なのに分厚い後口がのこる不思議。
なんだこれ。
濁りはないけれど、この不思議さがあって。
ゆっくり呑みたいビールだな、いいやん、という印象に変わっていった。
おもしろいビールだ。
白濁はちゃんと舶来品だった。
白濁のほうは「ベルギー直送」って書いてある。
やっと世界のビールや!
ベルギーからの直行便なら「白濁」とか漢字にしないで、ベルギーっぽい缶デザインでもよかったと思うけどね。
…文句言いすぎか。笑
こっちは「濁りはありません」とか書かれてない!笑
ちゃーんと濁っててくれよぉー!
缶も逆さにして保管するあたり、ちゃんと全体に濁りを行き渡らせて飲めるイメージだね。
ワクワクするぜぃ。
さぁ注ぎましょう、注ぎましょう。
とことことことことこ…
おー白い!
そして濁ってる!
いいっすねー!
ではいきましょう、かんぱーい!
コクリ。
わお!こういうことか!
クリーミーで苦みがなく、スッと入ってくる。
優しさがあり、甘みのある丸い味。
そーだそーだ、これはカルピスソーダ!笑
ビールというよりは、ほんとにカルピスソーダに近い。
苦みが大好きな私の趣向とは反対方向で、オクサマが喜んでた。
すこし表示を読んでみたいんだけど、開栓した缶は表示も逆さまになる。笑
首をかしげながら読もうか。
「特別な白生酵母を発酵用、熟成用と二回使用する画期的な二段仕込を手法とし、その白生酵母をフィルターにかけない事で風味豊かな香りの白濁を創り出しています。」だって。
ホームページには「スパイス無しの白ビール。」とあった。
こういうベルジャンホワイトには、よくオレンジピールとかコリアンダーとか入ってるもんね。
この「白濁」にはそれが無いんだな。
だからこんなに味が丸いのか!
いつもの好みの味とは違うけど、これはいいビールだな。
注いだときにトロトロと入ってくる澱(おり)にはちょっとビックリするけど。
これもまた、面白いビールだ。
日本ビール株式会社が面白い!
そういえばこの「日本ビール」のホームページには、呑んだことのあるビールがたくさんあった。
チャーンビール・シメイ・デュベル・サンミゲール・タイガーなどなど…
知名度のある銘柄から、ぜーーんぜん見たことも聞いたこともない珍しいものまで、たくさんあった。
やっぱ世界ビール株式会社やろー!って思ってたけど、日本でも随一の銘柄の多さだから「日本ビール」に異論はなくなったな。
そして、赤濁と白濁。
どちらも面白いビールだった。
めーっちゃウマイ!とかじゃないけど、確実にビール経験値を上げてくれる素敵なビールでしたよ。