出刃包丁って刃厚が鉈(なた)と同じくらいあるから、薪割りできるんちゃう?
最初のきっかけは、そんな感じで使い始めたのです。
でも「鉈と包丁どっちも持って行ったらいいんちゃうん。」が正解だということは分かってるんですけどね。
なんか、ひとつの道具に複数の用途をもたせて、荷物を減らしていくのを考えるのが好きなんです。
性格ですね。
ということで、出刃包丁での薪割りをお見せします!
どんな出刃包丁を使ってる?
これが僕ぼっくりの出刃包丁。
刃渡り180mmで、継ぎ目のないオールステンレスで衛生的です。
キャンプでは包丁をしっかり洗える場所がなかったりも多いので、これなら熱湯での煮沸消毒もできて衛生的に使えます。
うどん屋でほとんど出番のない出刃を、キャンプ用にしちゃいました。
こういった包丁ケースに入れておけば、運ぶときにでも安全ですしね。
さて、今回はその出刃包丁を、薪割りに使った場合の話です。
いきますよー!
出刃包丁での薪割り。
まず刃を立てます。
この出刃はオールステンレスですが、柄の部分はモナカ構造で空洞になっており、重心は刃厚のある刃の部分にあります。
このあたり、鉈とおなじ重心の感覚ですね。
刃の重さを利用して、コンコンと薪割り台(この日は不要になったまな板)に叩きつけていきます。
ここまでけっこう容易に刃が入っていきましたが、大事なことを忘れていました。
出刃包丁は片刃なので、刃が左に左にと入っていってしまう特性があるのです。
だから最初にすこし右向きに刃を入れておかなければ、まっすぐに薪を割れない。
思い出したときには、すでに修正できない深さまできていたので、しょうがなくそのまま進めました。
こうなっていくわけです。笑
このあと、うまく木目の加減でスパッと割れてくれましたが、左にすこし曲がって刃が入っていくことを見越して、すこしだけ右向きに刃を打ち込むのがポイントのようです。
出刃での久々の薪割りだったので忘れていましたが、慣れですかね。
刃厚のしっかりした出刃包丁なので、ハンマーで叩いても大丈夫。
この後はスパン!スパン!とスムーズに薪割りを進められました。
結論、可もなく不可もなく。
結論として、出刃包丁でも薪を割れます。
しかしなんで包丁を鉈代わりに使うのか?というところですが、それは薪割りする頻度がそんなに高くないから。
キャンプの楽しみのメインに「外で食べる料理はウマイ!」という考えを置いてるので、包丁の出番はたくさんあります。
基本的に薪は現地で拾い集めて、薪割りせずにそのまま燃やしていますが、たまに薪拾いのできない場所には市販の薪を持っていくので、薪割りをする頻度もそんなもんです。
そのために鉈や斧をわざわざ用意する必要もないかな、ということで唯一、刃厚がしっかりしていて薪割りにも兼用できる出刃包丁を選んだのです。
メインの用途は包丁で、たまに鉈代わり、というわけですね。
刃先だけちゃんと研いでおけば、刺身だってキレイに切れるし、釣った魚だって捌ける。
刃元はある程度鈍いままにしておけば、叩き切りや薪割りだってできる。
さすがにテントやタープまわりで使うロープを切ったりとか細かな作業に出刃を出してくるのも危ないから十徳ナイフみたいなのも持っていくけど、キャンプで刃物はこの2つで十分。
意外と万能に使えますよ、業務用のしっかりした出刃包丁。
ウチはこれで十分だわ。