とある日、早く帰れたのだが。
まさかオトーサンがこんなに早く帰ってくるだなんて、驚くだろうなぁフフフ…。
そう思って帰ってみたら、誰もいないじゃないか。
うんまあ、そうだよね。
せっかくゴールデンウィークだし、お出かけするよねぇぇぇ…
僕ぼっくりはうどん屋なのだが、今日はピークが超絶忙しかったかわりに、閉店1時間前になるとすっかり空いてしまった。
そこで片付けや仕込みがかなり進められたので、早く帰ってこれたのだ。
まだ18時にもなってないし、こんなに早いのはいつぶりだろうか。
オクサマとムスコたちはお出かけしてしまってるので、どうしよう、なにしよう。
子供たちとじゃれ合う予定にしかしてなかったので、ぽっかりと空いてしまった時間にちょっとボーゼンとしている自分がここにいる。
とりあえず、服を着替える。
冷蔵庫をあける。
豆腐があったので手をのばし、おもむろにポン酢をかけて食う。
キッチンで、立ったまま。
微妙にハラが減っていて、そして塩分を求めていた。
チキンラーメンがある。
袋のまま手でバキバキと砕き、そしてまたおもむろに食う。
こうしてチキンラーメンをそのまま食うのが、好きなおやつなのだ。
しかしまぁ、なんだ…とにかくやることがないじゃないか…。
こういうときは、僕は書く。
すごすごと自分の部屋にはいり、ノートパソコンを起動した。
こういうときは、昔から僕はなにか書く。
そして、こんなブログをいま書いているのである。
ハタチの大学生の頃からずっとこうだった。
誰に向けてでもないフワッとしたものを、思いつくままにこうしてブログに書いていた。
ただ書くことが好きだったのだ。
だからそんな文章が誰のためになるわけもないのだが、なぜかそこそこにアクセスを集めたりして、書いてるのは自分なのに「ん!?なんだなんだ??」と驚いたりしていた。
とにかく駄文でしかないのだが、その文章のなかにあるワードが誰かの検索に引っかかってしまうのだ。
あるときなんかは、テキトーに書いていたブログ文章のなかの「妹にいたずら」というキーワードになぜかアクセスが集中し、「世の中のオトコどもは本当に…」と、おのれも世の中のオトコのくせにそんなことを思ったりしていた。
ぜんぜんそんな記事じゃないんだけども。笑
さて。
こうしていまブログを書いている自分の部屋は、家の2階のすみっこにあるたった3畳のスペース。
収納部屋にするつもりだったんだけど、せまいスペースが大好きな僕はここが気に入ってしまい、ロフトベッドとパソコンデスクと小さな棚だけおいた居住スペースにしたのだ。
僕の部屋である。
なんだろう。
小さな部屋ってなんか落ち着く。
あまりモノを置けないので、あまりモノを買わない。
ここにあるものだけで十分だし、これですら手に余るくらいだ。
普段から手荷物も少ない。
財布・スマホ・手帳・ペン・巻尺・小さな常備薬の袋。
それだけである。
もちろんクルマは軽自動車。
オンボロの軽バンが愛車だ。
いやー十分なんだよなぁ。
まったく他のものに乗りたいとも思わない。
先日は海のほうに家族旅行に行ったのだが、そこに持っていった釣り道具もめちゃくちゃシンプル。
500mlペットボトルがぎりぎり6本はいる小さなクーラーボックスにその釣具はすっぽり収まり、あとは竿も60cmほどのコンパクトなものだけ。
それでいて釣れるんだから、なんだか面白いよなぁ。
とにかく狭いところ、小さなもの、シンプルさがとても好きなのである。
そろそろ子供たちの帰宅かな?
そうこうしてると、やっと18時である。。
オクサマに「どこにいるの?」とも聞かず、こうしてたまにのんびりと、なんでもない文章を書くのもまたいい。
こんな余裕は普段あまりないけれど、書いてる時間はなんともいえないリラックスタイムなのだ。
このあとは少しベッドにごろりと転がって、今日の仕事でつかれたカラダを癒やすとしよう。
きっともうすぐ子供たちは帰ってくるだろう。
それまで、いつもの子供たちのキャッキャという歓声のない、この静かな家の空気を楽しむのだ。