何もない殺風景な庭に、庭木を。
「庭木がほしいなぁ。」
突然そう思い、ネットでいろいろと調べてみた。
落葉樹、常緑樹、高木低木、広葉針葉、いろいろあるんだなー。
へぇー。
苗木が売ってるんじゃないかと、近所のホームセンターに行ってみた。
おぉ、ある!
けどなんだ、なんとも垢抜けない地味ぃーなやつが多い。
ユズの木とか、キンモクセイとか、サザンカとか。
いやーそういうのじゃないんだ。
ちょっとばかりはオシャレなやつがいいんだ。
ちょっと期待外れだったホームセンターをあとにし、とぼとぼと帰宅する。
木の実拾いは突然に。
帰宅してもういちどネットで調べてみた。
ネット通販ではあるんだよなぁー。
でもそこで気がついた。
「木なんだから木の実を拾いに行ったらいいんじゃないか!?」
そうして突然に、木の実拾いの旅がはじまったのです。
いろんな自然公園や里山に出かけてみると…あるわあるわ。。。
いろんな木の実、新芽の1年生、そしてたわわに実をつけた高木たち!
そうだ!
「この木がいいなぁ」と思った木の実を拾って帰ればいいのか!
お、これはソヨゴだぞ。
なんで分かるのかって?
そりゃーもう、書いてあるんだもん。笑
この赤い実をたくさん持ち帰ったら…いくつか芽が出るだろうか!
わくわくしながら実を拾う。
こんな立派な庭木になってくれることをイメージしながら…
いろんな木々の実をひろい、ビニール袋たっぷりに木の実をためた。
さぁもう十分だ、帰ろうかな。
…そう思ってクルマに戻る途中で、なんとも素敵な木の実を見つけたのだ。
なんだこの白い実は。
かわいいじゃないか。
そうして持って帰った実は「エゴノキ」ということを調べて知った。
木の実を庭にバラバラ撒いてみた。
それにしてもたくさんの種類の木の実をひろったものだ。
名前の分かるものや、そうでないものが混在する。
わかるものはプランターにわけて埋めてみた。
秋に実をひろい、こうして撒いて春を待った。
しかし春にプランターから芽を出したのは、なんとエゴノキだけだったのだ…。
エゴノキだけがにょきにょきと芽を出し、他のプランターはシーーーン…と沈黙のまま、芽を出すことはなかった。
そのまま大きくなっていき、たくさんの苗木となったのだ。
まだ小さいうちは鉢植えにして楽しめるなぁ…
ということで、いくつもの鉢にわけてやった。
書斎の窓際に置いたり。
ウチのうどん屋にも飾ったりして。
うん、いい感じじゃないかぁー☆
しかし、だ。
鉢植えはすぐに半数ほどを枯らしてしまった…
こんなにも水を欲する木だとは。。。
うどん屋の定休日だけで枯れてしまったり、家の中のものも1日油断しただけで枯れてしまったりと。
大きな鉢に保水力のある土をいれるか、地植えでないとうまく育てられない。
半分ほども枯らしてしまい、残るは7本のみとなった。
七人の侍エゴノキだ。
というわけで鉢植えのまま2つだけを残して丁寧に管理し、あとはまだ小さいながら庭に地植えをしてやった。
地植えにすると生命力が爆上がりし、すごい勢いで成長している。
ほかにもバラバラと地面に撒いた実がちょろちょろと芽を出してはいるが、エゴノキの勢いにかなうものはない。
このままいくと庭がシンボルツリーだらけになってしまうじゃないか!笑
…いつか、どの木を残すかを決めて、切らないといけない日がくるのかも。
ほかに芽を出した実たち。
たくさんの実をばらまいたが、そのなかで芽を出したものを列挙していこう。
ミズナラ。
シラカシ。
こんなとこからも。
カエデ。
かなり弱くて、1つしか残らなかったなぁ。
クヌギ。
なんだこれ。
全体的にみて、どんぐり系はけっこう生命力が強いみたいだなぁー。
エゴノキとはどんな木なのか?
今さらながら「エゴノキ」がどんな木なのか調べてみた。
エゴノキ科・エゴノキ属。なんそれ。
落葉高木。なのね。
樹高7~15m!
白い実がかわいくて、シンボルツリーとして人気。…だよねぇ!
4~5月に白い花が咲く。ウチは芽が出たのがその頃だったな。
別名チシャノキ・ロクロギ・セッケンノキ・ドクノミ。せっけん?毒の実??
エゴノキの実にはエゴサポニンという有毒成分が含まれているそうで、動物も食べないんだって。
ただ実の中の種には油脂分が多くて、鳥に好まれるのだそう。…難しいヤツだな。
なるほど、せっけんや毒の実といわれる意味がわかった。
名前はその実の苦みやえぐみから、エゴノキと付けられたそうな。…じゃあエグノキでいいやん。
こういう説明って、完全に納得できることが少ないよなー。笑
で、分かったこと。
実をまいたら芽は出やすいけど、鉢植えでは枯らしやすいので地植えがいい。
実が拾える人は、ぜひやってみてよねー。
もうある程度つよくなってる苗がいい人は、ネットで売ってるよ。
緑の鮮やかさと、かわいい白い花と実。
エゴノキを庭木に、シンボルツリーとして育てるぞー!