
来たよ…来ちゃった。
ダイワのテレスコロッド「クロスビート」からちょっとランクアップしたくて、ネット注文したのだ。
これからこのロッドを…使い倒していく!!
DAIWA MOBILE PACK 766TML
僕ぼっくりはAmazonで注文しました。
まずは公称スペックを見ていきましょう。
メーカー公称スペック
- 全長:2.29m(7ft6in)
- 自重:122g
- 継数:6本
- 仕舞寸法:49cm
- 先径:1.5mm
- 元径:14.8mm
- 適合ルアー:5~25g
- 適合ライン:PE0.6~1.2号・ナイロン6~12lb
- カーボン含有率:92%
↓公式の紹介文はこちら。
シャープなブランクスを搭載。さらに高性能な振出式モバイルアールロッド。

「振出のルアーロッドはコンパクトに仕舞えて便利だけど、並継ぎに比べて性能が低い」そう思うアングラーは多い。
それを覆すため、とことん詰めて設計した振出式のルアーロッドがこのモバイルパックだ。
軽量・高強度のHVF カーボンをふんだんに使用した張りのあるブランクスが、一歩上のキャスト性能を実現。
さらなる飛距離とキャスト精度をもたらす。
川、池、湖、港湾、サーフ。堤防、いろいろな場所で使える。

軽量で丈夫な高密度HVFカーボン製ブランクと、
高感度かつホールド性に優れるカーボン樹脂製リールシートのエアセンサーを搭載。
シャープな操作性を実現している。 トラウトから、バス、アジ、メバル、エギング、シーバス、ショアジギングなど、あらゆるルアーフィッシングに対応。
各部詳細
高品質ブランク
シャープなキャストと操作性を実現するHVFカーボンをマテリアルに使用。
高感度のエアセンサーシート
上位モデルで搭載されるエアセンサーシートを採用。見た目と感度が大きく向上。
トップガイドは安心のSiC
ガイドは軽量な小口径タイプを採用。操作性の向上に大きく寄与している。
766TMLの特長
細かなワームやミノーの操作に最適で、チニングやロックフィッシュゲーム、本流トラウトなどにベストマッチ。
細かな操作が得意なので、小型のメタルジグの連続トゥイッチで誘うカマスなどにもヒットする。
Amazonレビューまとめ
コンパクトで持ち運びやすく、軽量であることが高く評価されています。
また高級感があり、ハリも良いと好評です。
使いやすさについては、便利さと使い勝手の良さが挙げられています。
ガイドの設定のしやすさやガイドのズレ難さについても満足しているようです。
一方で、穂先が折れるという指摘もあります。
使用前のぼっくり的感想
基本的にはチニングロッドとして活躍できるスペックなのかな?
テレスコロッドとしては122gという、重くも軽くもない自重。
継数もこの全長に対して、平均的な6本継ぎ。
仕舞い寸法は49cmと、飛行機の機内持ち込みにも対応できる長さで良好。
穂先が折れるというレビューの先径は1.5mmと特別に細くはないので、これは個人の扱いによるものでしょう。
適合ルアー重量が5~25gとあり、重めのライトゲームからミドルゲーム寄りなパワー設定。
適合ラインもそれに準じた対応幅だといえる。
実物を見ていこう

この販売パッケージをロッドケースとして使ってる人いるよね。

でもせっかく55cm以内の仕舞い寸法だから、飛行機の機内持ち込みサイズのセミハードケースとか利用するのが良いな。

下位モデルのCrossBeatSWよりも「釣り」の性能により力点を置いたロッドのよう。

これは実釣に期待がかかるね。
さぁ、ケースから出してみる。

グリップ部。

リールフットともスムーズにつながるであろうリールシート。

グリップエンド付近にスペック表記。
ベトナム製とのこと。

元径14.8mmとしっかりしたバット部は、40~50cmオーバーの中型魚あたりに対しても十分なパワーがありそうで頼もしい。
ティップ部。

オール富士工業製Fujiガイド、トップSiCガイド採用。
これくらいしっかりした1.5mmという先径なら、テレスコロッドの扱いに慣れていれば折る可能性は低いでしょう。

Fuji製の竿先ガードが付属。
以上が開封時の感想。
それでは、実際に使用していきます!
実釣レビュー
まずは釣り散歩から
それでは766TMLを持ち出して、実際に使ってみる。
まずは僕ぼっくりのご近所、琵琶湖の瀬田川へ!

こうしてリグをセットしたまま、お手軽に自転車釣行とかできちゃうコンパクトさが最強の特長ですね。
10gのジカリグで、ボトムを探ります。

14.8mmと太いバット部から、ずんぐりむっくりしたグリップ感なのかな?と予想していたら違った。
グリップはシュッとスリムで、非常に手になじみやすい。

リールシート部もリールフットとなめらかに繋がり、しっかりと一体化してくれている。
そしてダイワ23レガリスとのデザインの一体感に…ちょっとシビレちゃう☆笑

キャスト感は「ビシッ!」としっかりした芯があり、ダルさやブレも少ない。
これはクロスビートとの大きな違いだ。

PE0.6号にリーダー8lbというラインセッティングで、10gのリグが「えっそんなに!?」と若干驚くほどの飛距離をみせた。
テレスコロッドとは思えないキャスト性能じゃなかろうか。

クロスビートに感じた先重り感もなく、ロッドをかまえる姿勢は安定していた。
チニングに多用されるボトムのズル引きをしてみると、底質の変化や地形をしっかりと手のひらまで伝えてくれる。
もちろん琵琶湖水系にチヌはいないんだけどね。笑

ただロッド全体として122gという自重はあるので、テレスコロッドのなかでも85gと軽いバスパラのような圧倒的な軽快さや感度はない。
感度は平均以上で必要十分だが「中の上」といったところ。(クロスビートは中の下くらいに感じた)

そのかわりに25gまで投げられるパワーの違いがあるので(バスパラは10.5gまで)一概に比較すべきではないが、要は使い分けである。
同じパワーあたりで比較すると生産終了のティップトップがあるが、自重はあるのに重量バランスはモバイルパックのほうが良好だ。

仕事前1時間の朝イチ釣行は投げるだけで終わっちゃったけど、モバイルパックの高性能を感じることができた。
しかしただのボウズじゃ嫌なので、ゴミ拾いをして帰る。

こうしてロッド手持ちの自転車釣行なんかも気軽にできるコンパクトさが素晴らしい。
奄美群島での釣り旅
8月下旬、奄美群島をめぐる釣り旅にもメインロッドとして連れていきました!
機内持ち込みができるサイズのセミハードケースに、3本のテレスコロッドを入れての遠征です。
サブロッドとして、アルファタックルのTRGRティップトップS705MとS906Hが入っています。

沖縄~沖永良部島~奄美大島~加計呂麻島と、各所で竿を出しながら島を巡っていきます。
那覇
まだ家族が寝ているあいだにホテルを抜け出し、1時間だけ那覇でライトゲーム。
沖縄にはチヌがけっこういると聞いていたので、ジカリグでのチニングを。

10gのシンカーがすこぶる気持ちよく飛んでいく。
2500サイズのリールにPE0.8号のセッティングが、港湾での釣りにはバッチリやね。
1度だけアタリがあったもののフッキングが甘く、1秒でフックアウト。
そのまま残念ながらタイムアップ。

夕方にはムスコたちとメタルジグ18gでSLJを楽しみ、幅広い魚種をねらえるポテンシャルをむんむん感じた。
そしてやはりテレスコロッドの最大の利点、この可搬性がすばらしい。

小さなバッグにタックルを入れ、手にロッドをもって街を歩けるお手軽さ!
だがしかし…沖縄ではキャッチなし。
沖永良部島

ここではちょっと釣りをする時間は短かったんだけど、もし本気で海と向かい合えば、旅程のなかでこのエラブがいちばんポテンシャルが高かったはずだ。
夕方に漁港でちょっとジグヘッドワームを投げると…念願のカスミアジ!

メッキサイズとはいえ小さくてもよく引く!
モバイルパックはきれいに弧を描きつつ、このサイズの魚には余裕たっぷりでした。

しかしこの沖永良部島、カスミアジにバラクーダにハタ類にモンガラなどなど…海の上からでも目視できるほどの魚影の濃さでした。
この最高の自然環境を、ずっとずっと守っていきたいね。
奄美大島
奄美は古仁屋港にて、ほんの15分だけの釣り!

チヌが目視できたのでジカリグで狙ってみると…
奄美初フィッシュは、カンモンハタ!

小さくても根に潜るパワーがすごいので、かかった瞬間に海底の岩や根から剥がさないといけない。
でもモバイルパックは大丈夫、バットとベリーにパワーがしっかりあるからね。
あぁー釣りは移動の合間だけだったのが残念!
加計呂麻島
奄美大島の南にある、カケロマ。
ここではたっぷり釣りをした。

そして…どんだけ!!ってくらいヤガラを釣った。
釣れるたびにヤガラ、また釣れるとヤガラ、またアオヤガラ…(苦笑)

細長ーい魚とはいえ、メーターオーバーの引きはそこそこ面白い。
50匹くらい釣ったので、モバイルパックでのヤガラ釣りは僕にお任せを(キラーーン)。

カケロマでもカンモンハタ。
そしてウェルカムレインボー☆
このあと島の釣り師さんのマイボートに乗り、磯渡しもしてもらった。

ホントは水深のある沖磯でジギングも試してみたかったけど、家族も一緒なので安全重視の浅瀬へ。
さすがに離島のガチの青物がきたら…モバイルパックには難しいだろうなぁ。

浅めの磯に渡してもらい、まずはなかなか鋭い引きのムラサメモンガラをゲット。
一瞬で底に突っ込むような鋭い引きにも、モバイルパックのバット部・ベリー部の強さで十分いなせる。
だけど食い込みの良いしなやかなティップ部のおかげで、小さなアタリもちゃんと拾えるのがいい。

しなやかなティップで小さなアタリも拾い、しなやかさと強さのバランスがちょうどいいベリーで引きを楽しみ、強めのバットで魚を浮かせる。
ライトゲームからミドルゲームまで竿1本で幅広く対応し、あらゆる魚種を狙える。
モバイルパック、すばらしい。

↑オクサマやコドモたちは餌釣りでいろいろ釣って楽しんでました♪
堤防に戻ってからはとにかく…ヤガラが釣れまくったなぁ。汗汗

こうして離島の釣り旅を、モバイルパック766TMLとともに大いに楽しみました☆
初秋の北陸地方にて
雨の降りしきる10月の日本海へ、単独釣行してきました。

クロスビートのお供は、やっぱりバランスのいいダイワ23レガリスLT2500D。
まず20gメタルジグでボトム付近を探ると、1投目に元気よくアコウ(キジハタ)が飛び出してきた。
アコウは根にググッと潜ろうとする初速は強いけど、モバイルパックは芯が強いので余裕をもっている。

このとき風速10mの暴風、うまく写真がとれない…変な画角だな。
26cmと小さいのでリリース。
このあと30cmちょいのマゴチを釣ったのに写真を忘れていた。
叩くような引きをガンガンみせられたときはアドレナリン出たね。
けっこう太かったので迷った末、やっぱり小さいのでリリース。
日没にかけてSLSJ(スーパーライトショアジギング)的なジャークを多用してみたけど、ねらいの小型青物は釣れず。

かわりにスレがかりで小魚たちが上がってきた、ゴメン。

スレは魚へのダメージが大きいので、ありがたく頂くことにする。
こうして昼から日没にかけては低調な釣果ではあったが、モバイルパックが気持ちいい円弧をえがく小気味のよい引きを楽しめた。

翌朝は雨がいくらか弱まったけど、風速8mと相変わらずの強風。
日の出前の4時台からメタルバイブを巻きつづけ、うっすら明るくなってきた5時台からは適合ルアー重量いっぱい25gのメタルジグを投げつづけた。
何度かアタリがある、が乗らない。
メタルジグについた歯形からして、ダツだろう。
なんとか小型青物を釣りたい。
ダツじゃなく青物を釣りたいので、リトリーブスピードを上げる。
サゴシ…ツバス…シオ…青物なら何でもいい、釣れてくれーーー!

そしてきた!ツバス!!(ブリの幼魚)
雑魚釣り師ぼっくりにとっては最高の魚である。

さらに追加を狙ったが数回のバイトを乗せられず、だがしかし心穏やかに終了とする。
いつもならココの短い突堤に数十人とひしめきあう人気の釣場だが、あまりの雨風に僕をふくめて4人だけだった。
こんなタフな日に、よくがんばったよオレ。
モバイルパックも、大いにがんばってくれたね。
かなり手になじんできた、もう腕の延長のような一体感!
クロスビートSWとの比較
ダイワのルアー用テレスコロッド、クロスビートSWとモバイルパック。
両方を使い込んだうえで感じた違いを、ここに記しておこう。
まず下位モデルのクロスビートに比べて、モバイルパックのほうが感度が明らかに違う。
この「感度」は、魚との最初の接点であり「出会い」なので、いちばん大事だと僕は思う。
だからこの感度の違いに、僕は価格差以上のものを感じた。
キャスト性能においても大きな違いがあった。
モバイルパックのほうが芯がしっかりと通ったような強さがあり、適合ルアー重量いっぱいの重さをフルキャストできる安心感があった。
そしてしっかりした芯の強さのおかげで、繊細な感度がありながら大きな魚とも余裕をもって対峙できる頼もしさがある。
リールシートとグリップ形状ともに大きく違うが、モバイルパックのほうがスリムでEVAの範囲が広く、手になじみやすくて滑りにくい。
モバイルパックのほうが重量は6g重いもののバランスが良いので、長時間の釣りでは明らかに疲れにくかった。
モバイルパックの仕舞い寸法は49cmと機内持ち込みも可能なサイズで、コンパクトさ重視のクロスビートの47cmと大差ない可搬性をもつ。
すこしの価格差を除けば、モバイルパック766TMLがすべての点において勝っており、コスパの良さを実感しています。
インプレはまだまだ続く…
メインロッドとして活躍してくれている、ダイワのモバイルパック。
これからも使い倒していくので、インプレはまだまだ続きますよー!
ぜひあなたも、モバイルパック仲間になりましょう~♪