いつもの小浜新港へ。
本当は家族でどこかにキャンプに行こうと言ってたんだけど、ジナンが前日に熱を出してしまった。
「中止だなぁ…家でのんびりしようか。」
そう思っていると、オクサマが
「チョーナンだけでもどこか連れてってあげてよ。せっかく天気もいいし、楽しみにしてたからさぁ…。」と。
うーん、ジナンは仕方ないから仮面ライダーの映画とかを家で楽しんでもらうとして、チョーナンとどこか行こうか。
と、そこでチョーナンが「釣りに行こう!」と言う。
そうだな、それもいい!
ということで、せっかくの土日だから車中泊で釣りをすることに決定したのだった。
釣り旅とはいえども。
チョーナンのいう「釣りに行こう!」は、釣りだけが楽しみではない。
どちらかというと釣りはホドホドに、あれこれ散策や車中泊のクルマの中、のんびり景色を楽しむことを含む。
それにはオトーサンである僕ぼっくりも賛成していて、いつもそうなのだ。
釣りのセットはいつもの簡単なやつで、いつでも出発できるように用意してある。
これをクルマにのせて、車中泊のためのインフレータブルマットと寝袋をのせて、これまた簡単なキャンプ道具一式を積んで、着替えをリュックにつめたら出発である。のんびりやっても30分、これで準備OKなのだ。
ささっと準備をすませたら、即出発。
いってきまーす!
ジナンとオクサマは、おうち時間をゆっくり楽しんでね。
小浜新港に到着。
いつもの港、福井県の小浜新港。
ここは釣り座にクルマを横付けできて、トイレもきれいで、まわりに温浴施設も飲食店もある。
子連れの車中泊には事欠かないのだ。
愛車のオンボロ軽バンを釣り座につけ、さっそく竿をだす。
…とはいえガンガン釣りに没頭するわけではなく、どちらかというと場所取りの要素が強い。
釣り竿を岸壁において、車中泊のための環境作りをしながら、空や山をながめてのんびりするチョーナン。
玄人だなぁ。笑
真っ昼間に到着したので、確かにいま釣りを頑張ってもさほど釣れない。
こういうときは、早速のんびりタイムに突入するのがベストなのである。
持参したおにぎりを頬張りながら、チョーナンが「将棋しようよ!」という。
そだなぁー、それもいい。
この海の景色をバックに、スケールのでかい将棋大会じゃないか。
それ、賛成!
自分のリュックにぬかりなく将棋セットをしのばせてきた息子が頼もしい。
マットを2枚敷きつめた軽バンの荷室は、今日のわれわれのホテルである。
ふかふかマットの上でごろりと横になり、おやつをつまみながら将棋がはじまり。
周囲では皆せっせとサビキ釣りで小イワシをあげていた。
ちょっとだけ釣りをする。
やっとこさ釣り座に腰をおろすことにした。
まわりがサビキで小魚を釣っているので、おなじくウチもサビキ釣りをしよう!ということになる。
この絶景のなかで、釣り糸を垂れるだけでシアワセなんだよなぁ…。
5月の海からの風はそよそよと心地よく、正直釣れたって釣れなくたって気持ちがよい。
チョーナンは小イワシの小気味よいアタリを楽しんで、ご満悦であった。
こんな時間がずっと続けばよいな、ホントに幸せでしかないなと、オトーサンはきゃっきゃと喜ぶ息子の表情をながめて過ごすのであった。
晩ゴハンは鉄板焼き屋さんへ。
夕暮れになり、おなかが空いてきた。
とくに食べられる大物も釣れていないので、近所の飲食店を見てまわることに。
海鮮丼の店は今しがた満席になってしまったらしく入れず、以前にも行ったことのあるカツ丼の店「こだま食堂」を覗くが、ここもいっぱいだった。
すると、ん?
こだま食堂の2階は鉄板焼き屋のようで、なんとか入れそうだ。
チョーナンも乗り気なので、今日の晩ゴハンは2階の「こてや」に決定した。
これが大当たりで、大満足だったのだ。
グランドメニューにはいろんなお好み焼きや焼きそばなどが並んでいたが、目を引いたのがセルフ鉄板焼きの食べ放題だ。
自分で焼いて食う、そして時間内ならどれだけ食べても良いのだと。
しかも、ドリンクバーもついてくるじゃないか!
チョーナンはまたヨロコビ爆発させて、食べ放題メニューから「もんじゃ!」と力強く注文した。
はじめて自分で鉄板焼きをするチョーナンは、緊張しながらもオトーサンの指南どおりにコテを使って焼いていく。
緊張するがとても楽しいようで、焼けたもんじゃをペロッとたいらげては次の注文を考えている。
「ぶた焼きそば!」「イカお好み焼き!」「もいっかい、チーズもんじゃ!」と楽しんで、満腹でご満悦の様子。
よかった、よかった。
ドリンクバーでコーラを注いできた僕をみて「ごはんのときは爽健美茶がいいよ。」とオトナなことばを放っていた。
満腹満足になったワレワレは店を出て、海に沈むでっかい夕焼けをながめながらクルマに戻る。
もう満腹すぎて温泉にいく気力が湧かない。
もうウェットティッシュで体をふいて、簡易おふろの終了でいいや。
それよりも…クルマに戻ったら、さあ車中泊らしい夜の楽しみのスタートだよ!
星空シアターのはじまり!
これは出発前に話していたのだが、夜はAmazonプライムビデオで星空のしたの映画館をしよう!という計画だった。 やっすい月額料でAmazonPrimeに加入しておけば、たくさんの映画が見放題だなんて…なんていい時代なんだ。 いろんな映画のなかから迷った末に決めたのは、なんともアホっぽい「ぐらんぶる」という映画。いやー笑ったなぁ。笑
チョーナンと僕で片耳ずつワイヤレスBluetoothイヤホンをつけ、ふたりだけの星空シアターを楽しんだ。
ちょうど眠くなってきたころに映画もおわり、歯磨きをして就寝。
翌朝はいよいよ、ちゃんと釣りをするぞー!
朝マヅメを狙うべく、遅くならないうちに親子とも寝袋にもぐり込んだ。
朝マヅメはマジメに釣りを。
せっかく釣りに来たんだから、ちゃんと釣りもする。
いつもどおり朝4時に目覚める僕ぼっくり、オトーサンだけの釣りを開始した。
今回私はエサを使わずにルアーだけで釣りをしようと決めていたので、メタルジグをブンブン投げていく。
狙いは?まぁ…何かだ。笑
スズキか、ヒラメか、サゴシか、まぁ何かだ。
…が、釣れないな。
周囲はやはりサビキ釣りをしている人がほとんどで、そしてまだ釣れていない様子だった。
5月ともなると朝4時台でもそこそこ明るい。
いよいよ周囲がぽつぽつと釣れ始めた様子なので、まだ早いけどチョーナンを起こす。
しっかり深く眠れたようで、すぐにスルリと寝袋から出てきた。
よし、釣るぞ!
チョーナンも今朝はルアーを投げたいというので、僕とおなじくメタルジグをつけてやった。
そんなに簡単に釣れないだろうけど、投げるだけでも楽しいようだ。
「わー飛んだ!」と、遠投がキマッたときに歓声をあげて喜んでいる。
そうそう、こういうことだけでも楽しいんだよねぇー、わかる。
そして歓喜のときは来た。
ついに、オトーサン…
ヒラメをゲットぉぉー!
やったぁー!とふたりして喜び、
そしてもうコレでいいやー!とふたりして釣りを終了したのだった。笑
福井をドライブして、帰路へ。
釣ったヒラメの血抜きをして、クーラーボックスへ。
家で食べようねーと喜ぶチョーナン。
釣りは終了したけど、まだもう少しこの景色を満喫したい。
オンボロの軽バンの荷室をごろごろと楽しみ、簡単なマカロニ料理をして、おやつも食べて…そろそろ帰る?
チョーナンが「ドライブしようよ!」というので、賛成!
ということで片付けをして周囲のゴミをひろい、釣り座と海に一礼をして、クルマに乗り込む。
小浜新港、いつもありがとう。
港をあとにして海岸線を走っていると、なんだかロードバイクがたくさん走っている。
ゼッケンもつけているから、なにかイベントかな?
あとで調べてみたら「若狭センチュリーライド」というサイクルイベントだった。
われわれ親子も自転車乗りさんに「がんばれー!」と声をかけながら、きれいな海岸をみつけたら降りてみたり。
海風をたっぷりカラダに吸収して、元気をもらう。
そして小浜にきたらいつも寄る「若狭総合公園」にも。
最近リニューアルされた大きな遊具で、しっかり遊んできたよ。
もうたっぷり楽しんだ、おなかいっぱいだぁー!!
大満足して、帰路につきました☆
お土産はヒラメだー!
数時間のドライブをへて帰宅すると、元気いっぱいに回復したジナンが迎えてくれた。
オクサマとおだやかに過ごせたようだ、よかった。
そしてお土産は…
「ヒラメだよー!」と、
自慢げにチョーナンがそれを見せる。
さあ、捌いて食べよう!
まだ鮮度の高いうちに、お刺身で!
刃こぼれしても気にならない100均の包丁で5枚おろしにされ、お刺身になっていくヒラメさん。
ありがとう、命いただきます。
40cmにはすこし足りないくらいの大きさのヒラメ、ルアーで釣ったのは僕ぼっくり今回が初めてでした。
嬉しかったなぁ。
すこし日焼けしたチョーナンとオトーサン、そして日焼けはできなかったけど楽しく過ごせたというジナンとオクサマで、うまいうまいと小浜新港の海の幸をしっかり吸収させてもらいました!
また今度は家族みんなで行こうね。
軽バンで4人車中泊はムリだから、そのときは旅館にでも泊まろう!